窓から飛び出したのは金髪ヒロインのせいだ

筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36

(一)

 竹下通りを、タピオカドリンク片手にぶらぶら歩いた後、明治通りを南下して代々木公園通りとぶつかる大きな十字の交差点の角にある、ショッピングセンターに入った加島拓弥と藤阪翔太は、その中二階にあるアメリカ生まれのメキシコ料理チェーン店に入り、食事をとっていた。

 拓弥は久しぶりの翔太とともに過ごせる時間に、かなり浮かれていた。叫びながら走り回りたいくらいであったが、そんな格好悪いことはできないので、必死にその気持ちを抑えながら、クールさを装っていた。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る