もう一人の息子

生後八ヶ月の息子がちょこんと床に座り、窓を見つめている。姿が映る自分自身が気になるのね。息子が興味津々に窓を触る姿に、思わず笑みが溢れる。……あ、そろそろご飯の時間ね。息子に声を掛けると、私の方を向く。


窓に映る「息子」はこちらを向かず、正面にいる息子を物欲しそうに見つめていた。

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