人外友達

「待ち合わせは廃墟、か」

私は埃っぽい廃墟を見渡し、友達を探した。夜に廃墟に訪れるなんて、少し不気味だ。まあ、友達の事情を考えたら仕方ない事だけど。

「いらっしゃ〜い」

間延びした声を辿ると、コウモリが飛んでいた。が、すぐに人間の姿に変化し、着地する。


「こんばんは、吸血鬼さん」

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