頼れる坂本家の家臣たち
滝川一益
殿にお仕えしてからは目まぐるしい日々を送っている。北条家に仕官してから殿は新参だからと怯むことなく、己の志を皆にぶつけ北条をでかく大きくした。
そんな殿の背中があまりに遠い、力になりたいのに非力な自分に悩んでた時『人間1人で出来ることなんてたかが知れてる。俺だって家臣のみんながいるからここまでやれてるだけ、所詮は俺も一人の人間でしかない』と言われフッと肩の力が抜けたのを今でも思い出す。
殿は並外れているお方だ。微力でいい、これからも殿を支えていくだけだ。
里見義堯
北条包囲網での敗北では不思議な気持ちだった。文句のつけ所のない完璧なる敗北、敵ながら天晴れと思ったのう。儂は殿がどんな人なのか興味があった、その意味では殿に仕えることが出来て幸運と言えよう。
誰にでも分け隔てなく接する殿は温厚な方じゃが、己の考えを持ちそれを貫こうとする太い芯がある。それと周りをよく見ておる、儂が海好きなのも知っていたのじゃろう。海軍を任せて下さった。
儂の人生も長くて20年、海を楽しみながら過ごすのも良かろうて。もちろん海の上では誰にも負けるつもりは無い、敵になりうるものは叩き潰す!
幻影の中忍
棟梁から関東に行くと急に言われ、訳が分からんまま来たが待遇の良さに驚くばかりだった。たかが乱波にそこまでするか?と思ったが、それで終わりじゃなかった。
オラたちが暮らす里にふらっと現れたとおもったら、外でBBQとかいう宴をやるから皆で飲み食いした。少し話したが俺達を見下す様子もねえ。
その時思った、オラはこのお方に命をかけて働くと。それを殿に伝えたら怒られちまった、命を粗末に扱うなと。乱波に死ぬなって言う変わった人だが、馬鹿なオラでもわかる。このお方を失ったらダメだと、だから殿の敵になる奴には容赦しねえ。幻影のみんなで殿を守るんだ。
望月千代女
忍び働きが得意でないと殿に見抜かれ、北条で働いていけるのか不安でしたが、医者の才があると言われ清子様の所で修行の日々です。
この世は戦が続き、簡単に命が失われます。そんな中で一人でも多くの命を救うべく励む清子様を見て、そこら辺の武士よりよっぽど武士だなと思いました。戦が絶えない中、命を救う仕事をする、こんな誇り高い所で働けることを誇りに思います。
実は、私は殿に惹かれています。誰にも話さずにいようと思っていたのですが、清子様に見抜かれてしまいました。『やらない後悔より、やる後悔』これは清子様が常に心掛けていること、私も素直に伝えようと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます