第13話 名付けって大変なの

「では 我が主よ。早速私に名前を付けてくれないか?」

「えっ…?メ、メイがあなたに名前を付けるの……??」


「召喚獣の中には 既に名前を持っている者も居るが……私にはまだ名前が無いからな。立派なのを頼むぞ。」


芽依は「うーん……」と唸った。

※因みに風太と鈴花の名前を付けたのは真依だった。


「……ベヒーちゃん!!」

「……却下。」


「……モスちゃん!!」

「……却下!! ○○ちゃんの呼び方は止めてくれ」

「うぅ……」

「(芽依ちゃん…!! 頑張って…!!)」


名前を付けるのは結構大変な事なの……。


「(そう言えば……お姉ちゃんはどうやってふーたとりんかに名前付けたんだろう?)」

“………?”


※~※~※~※~※~※~※


『…良い芽依? 名前にはね、由来があるの』

『…ゆらい?』

『そう。風太と鈴花の名前の由来は 風鈴。この村は“風の村”だからね。』

『メイの名前のゆらいは?』

『芽依はね―――……』


※~※~※~※~※~※~※


キングベヒーモスは この森の守護者……。


強くて 優しくて……。


この森の……誇り高い……。


格好いい“クロウスお兄ちゃん”みたいな。


クロウス…お兄ちゃん……?

クロウスお兄ちゃんは王子様だけど。

キングベヒーモスは?


「…王……さ…ま―――」

「………ん?」

「キング…!! あなたの名前はキングなの!!」

「………!!」

「おぉ…!! “キング”か…!! 良い名前だな!! ありがとう、芽依」

「えっへん☆ どういたしまして、なの!!」

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