コミュ力頼りの女子高生の日常

とねてつVer2

第1話 ハイスクールライフスタート?

私の名前は沢田理央、15歳。

南足高高校(みなみあしだか)通称「なんだか高」に入学したばかりの

「華の女子高生!」ってことなんだが・・・


「なんだか高」

「なんだかこうってことだよな?有理紗?」

「だな、なんだかこうwwwウケる」


入学式も終わり、指定された教室へ行くと

「理央じゃん!」

「おっと絵里香じゃね?」

「有理紗もいっしょかよ、マジウケるんですけど・・・」


なんだ、お前らと一緒かよ。

絵里香も有理紗も中学からの付き合いってこと。

こいつらと華の女子高生生活を過ごすのかよ・・・まぁ良いんだけど・


絵里香は180を超える長身と長い手足に小さな顔。すでに髪色は金色かよ!

そして有理紗はというと黒髪ボブの小柄な女。とにかく口が悪い。

でもって私理央。自他ともに認めるコミュ力最強女子。

誰とでも仲良くなれるって得な性格をしてるんだが、頭のレベルは最低レベル・・・


「有理紗、絵里香きょうこのあとどうする?」

「そうだなぁ、高校初日記念にカラオケでも行かね?」

「おー良いじゃん、ほかに誘わない?ウチラだけ?」

「じゃあ理央、何人か誘えよ」

「ウチが・・・」


まぁ良いんだけどね、コミュ力には自信あるし。


「ねえ高校入学記念にカラオケ行かね?」

「うーん今日はパス」

「家族で入学祝いやるんで、またな」

「いいよ、行くよ!」


ってわけで集まったのは30人のクラスで15人も集まったんだけど。


「はーい!注目!じゃあウチから自己紹介するよ!」

「沢田理央!だーりおと呼んでね!」

全員の自己紹介が終わり、いよいよカラオケスタート!


「おまえ何唄うの?」

って隣にいた、ちょっと陰キャっぽいメガネ女子に聞いたんだわ。

「・・・えっ、じゃあ残酷な天使のテーゼをお願いします・・・」


その陰キャに順番が回ると

何だこいつ?

いきなり絶叫しだしたぞ・・・こいつヤベェやつか?


歌い終わると、ゼエゼエ肩で息してるじゃん・・・まわりドン引きw


その後もみんなで和気あいあいとカラオケ大会で盛り上がり。


「じゃあな!」

「あしたな」

「たのしかったよ!またやろう!」


「よぉあんたの名前教えてよ、自己紹介のとき声小さくて聞こえなかったんよ」

「あっあの、私山田つばめっていいます・・・」

「つばめちゃんか可愛い名前じゃん、ねえ有理紗」

「だな、つばめって可愛いんだけど顔と似合わないな」

「っておい!有理紗言いすぎだろ?」

「はい顔が地味って言われます・・・」

「ほら・・・んなこと言わないでさ、これから一緒のクラスなんだから、ね!」

「はい、ありがとうございます、わたし今までほとんど友達が出来なかったので

 今日こうして皆さんとカラオケできて楽しかったです・・・」

「そうね、つばめちゃん、ん?」

「どうした絵里香?」

「つばめちゃんって、なかなかスタイルいいよね?あたしと身長同じ位じゃん?」

「・・・えっそうですか?・・・ありがとうございます。実はモデルになりたいって

 思ってたんですけど、でもこの性格と顔なんで・・・」

「絵里香どう思うよ?」

「いや、つばめちゃんなかなかいい感じよ。パリコレとか合いそうだなぁ」

「・・・やめてください・・・私が・・・そんな・・・」

つばめちゃん俯いちゃった。

絵里香と有理紗に

「この子にもっと自信をつけさせる何かやらない?」

「うーん面白そうだけど、どうだろ」懐疑的な有理紗に対して

「いいよ!あたしもモデルには憧れがあるし、やってみようよ」絵里香が積極的。


「じゃあつばめちゃんをモデルにするプロジェクトスタート!かな?」

「えええーーー私がですか?」

「そうつばめちゃんがよ」

こうして山田つばめちゃんモデルプロジェクトがスタートしたのだった?


第2話に続く

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