新1話

「あ、ははっはは」


少年は誰も居ない所で笑っている。


「死んでくれた。やっと死んだか、クソオヤジが」


最高に気持ちいい


オヤジは嫌いだった、最初から嫌いだった。

冤罪になってから・・・もっと嫌いになった。


ずっと自殺して欲しかった。


夢が叶った。やっと叶った


「ゆ、優君」


「・・・何だよ。今気分が良いんだよ。話しかけないでくれよ」


「で、でも、お父さん亡くなったんだよ。」


「知ってるよ」


「そ、それに、自殺なんだよ。耐えられなくなって、」


「あー、雑魚だよな。人のことは散々悪く言って、自分はメンタルクソ雑魚なんだから」


「お父さん、なんだよ・・・ねぇ、家族にそんなこと言っちゃだめだよ」


「俺は良いんだよ。そのクソから家族じゃないって言われたしなぁー、つかお前も何様だよ」


「わ、私は幼馴染だし」


「人のこと散々言っておいて、今更・・・優しいキャラか??はぁー、マジで何もプライドも考えも、意思もない。周りに合わせて、文句だけを言う」


「・・・そ、それは」


「とりあえず、お前をみていると気分が悪い。せっかく最高にテンションが高いのに」


「・・・ゆ、優君」


俺は幼馴染を無視して、見えない所まで行くとまたさっきのテンションが戻る。


他人を追い込むってここまで楽しかったんだ。


【優君・・・本当にごめんなさい】


流石に、もう殺すまではいい。父親だけは殺したかっただけだし、

でも他の人は殺しはしなくても、恨みは晴らしたい。


あー、もうこれから楽しくなるぞ。


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