【PV1000!!】強制的にデスゲームに参加させられた俺は、運よく闇の人狼の堕天使になったわ。~最強の種族とスキルでスローライフを試みますが全然できません!!~

ggg

異世界転移しちゃいました。

Episode.1 異世界転生しちゃったよ

「う...う~ん……。何でこんなに寒いんだ……?」


 体の中の芯から凍えるような寒さに目を覚ます。暖房もつけず、部屋着のまま布団

に潜って寝てしまったことを少し後悔しながら体を起こす。


……おかしい。今は9月のはずで、これほどまでに寒いなんてありえないはずだ。


「……え?」


あれ?机は近くにあったはず……?


そんな違和感に不思議に思いながら目を開くと、そこには目慣れない景色が広がっていた。木々が広がっており、暖かな日差しがちょうど俺に差し込んでくる。


俺の横には大きな湖があった。たぶん、琵琶湖より広いぞ。


どうやら俺がいるのは森の中の水辺らしい。


「ここ……どこ…………?」


俺の呟きは誰もいない静かな森に消えていった。


横になっていた身体を起き上がろうとした。しかし、体は何故か重く感じた。


「う~、身体だりぃ……」


たぶん今の調子から分析すると相当長く寝転がっていたのだろう。 身体が慣れているため、起き上がろうとすると臓器に負担がかかってしまったのだ。そんな負担に耐えながらも辺りを見渡す。


辺りは白の冷たい絨毯が広がっており木々も雪がかかっている。もはや雪の世界であった。


「え、ちょっと待て。なんでこんなところにいるんだ!?」


やっと頭が冴えてきて、事の重大さに気が付いた。


バイト終わりで携帯をいじりながら布団に包まって寝たはずだ。なのになぜこんな雪景色の中にいるのか。


「もしかして……異世界?」


頭の中はその5文字しか浮かんでこない。漫画やアニメでよくあるアレだ。


いやいや、何で中二くさい設定の空想にふけっているんだ。夢なら覚めてくれ。


そう思いながら頬をつねったが、目覚めなかった。どうやら夢じゃないらしい。


「お~い!誰かいないのかぁ~~?」


叫んでみるが、何も反応がない。まあ、俺の声が森中に広がって消えていったのは分かるんだが……


「もうどうなってんだよぉ」


半ば泣きそうになりながら呟く。別に俺一人で異世界に来ても全然面白くないんだが……


俺は現実を受け入れられずひたすら森の湖を見つめていた。いや、現実逃避とも言うべきか……


……いやぁ、ここは本当にリアルな世界だ。体の中にある神経から雪の冷たさが感じとれるし、大陽の光は呟しいし、 あちらこちらから小鳥のさえずりが聞こえてく

る。まるで今まで読んできたラノベのようだ。


まあ、これは夢でもなんでもない、現実なんだ。俺は異世界に来たんだ……


待てよ?もし異世界なら「ステータス」というものが必ずあるはずだ。異世界なら絶対といっていいほどステータスは出てくる。早速、俺はステータスと念じてみた。

すると、俺の前にゲーム画面のようなものが現れた。それにはこう書いてある。


___________________________________

〔ステータス〕

 名前:ルシュード

 年齢:17

 種族:ダークウルフ・ダークエンジェル

 体:良い

 LV.72(MAX)

 HP:19280/19280 MP: 上限なし

 物理攻撃力上限なし

 魔法攻撃力上限なし

 腕力:上限なし

 知力:上限なし

 体力:上限なし

 精神:上限なし

 敏捷:上限なし

 運:上限なし

[スキル]

 全設定 (MAX):この世界のあらゆる設定ができる

___________________________________


「あーもう俺、だめだ。」

 俺の名前は前まで星宮省なのにたぶんアバター名のルシュードなっている。年齢は今のままで、種族もたぶん新種のダークウルフ・ダークエンジェルって。中二心エグチ過ぎる。名からして闇の人狼の天使ということなのかな?


 強そうだな~(棒)。いや、訂正します。強いです。強すぎます。


俺は今、かなり強いです。多分、どの種族の中でもトップクラスに強いです。


俺はあまりの凄さに声にも出せずに固まっていた。しかし、体感は時間が止まっているかのように長く感じる。まるで脳が停止してしまったようだ……


「……異世界ってすごいな……」


とにかく俺はここが異世界だということを改めて知ったのであった。

______________________

_______________

________


ここが異世界と知った俺は、のんびりとした姿勢で日向ぼっこをしながら頭の中を整理していた。地面は雪のため、とても冷たいのだが。


えーと、まずは体の変化を見ていこうじゃないか。

ステータスの右側についてあった メニューを開くとアイテム欄があり、その中に手鏡が入って いたので手鏡を見ながら確認していく。


 見てみたところ、身長や手足などの大きさは変わりはないようだ。 体型は、前より少し筋肉質には、なってるな。それに、頭から耳が生えていて 尻の方に尻尾がある。俺の銀色の髪に白色の尻尾が映えている。


この毛並み、結構気に入ってたりするんだな~これ。なんか温かいし。


あと、外見的には人間のときとさほど変わらないようだ。これは嬉しいな。

というか全然違いが分からん。


着てる服は、ギリシャ神話に出てくるキトンのような感じの黒い服を着ている。まあ閣の天使というし、黒くても おかしくはない。靴は革で作られており、よく、ワンダーランドなどであるステッキのようなものをついていそうな感じだ。色は黒色のようだが……


あ、尻尾と耳がある方がおかしいって?いやいや、異世界だから何でもありなんだろ。そう考えれば別に変でもないはず!まあでもやっぱり服が変な気もするのだが……


近くに川があったので顔をのぞき込んでみると、驚くべき姿が写っていた。

「マジかよ!!」


 思わず感嘆の声が出てしまった。俺がもし異世界転移する際、一度だけでもいいからオッドアイの猫の瞳の目にしてみたいと思っていたんだよ。いや、本当に願いが叶うとは思っていなかったから運良く叶ったんだと思う。


「いやぁ~俺ってかっこいいなぁ……」


「おっ!!君イケメンだねぇ!」と自分じゃないような自画自賛の声が聞こえてきた。


いや、お世辞抜きで本当にカッコよかった。黄色とアクアマリンの目だが、中心は両方猫の瞳をしている。だが濁ってるわけでもなく透明感がある美しい目であった。

あっ!もしかしてこの世界じゃオッドアイがカッコいいとか?アニメではよくあるし……もしこの世界に友達ができたら聞いてみよ。

べっ別にナルシストではないからね!


「へぇ〜そんなに気に入っているのですか。」

「そりゃもちろんさ!オッドアイってかっこいいし……え?」


俺は咄嗟に後ろを振り向いた。そこには雪のような白さの髪の美少女が立っていた。だが、何故だろうか?何故かその少女を見ると少し恐怖を感じた。この少女のことをどこかで見たことあるような感じがしたからだ。しかし、どこで見たかは分からなかったが。


「初めまして。私はこの世界のゲームマスターというものです。 」

えっ、この世界ってゲームマスターいるんだ。この世界ってことは他にも異世界があるってこと?


「本日はVRゲーム『イ世界の日』をプレイして頂きまして有難うございます。」

確か『イ世界の日』って世界で29億ダウンロードされてるスマホゲームだった気がする。クラスの10人近くはやってると聞いた。


「こちらの世界のルールとして生き残り戦となっています。 現在この世界には5億6250万4376名のプレイヤーが いらっしゃいます。 多くのプレイヤーと共に襲い掛かってくるモンスターを刈っていきましょう。」

わぁ...このゲームって約5.6億人もいるのか......。流石日本3大ゲームアプリ。そんなにいるのか……


「え~と、異世界転生するってことは私達がイ世界の日というゲームの中に 飛ばされたってこと?」

「そういうことですね。」

「じゃぁ…もし仮にこの世界で死んでしまったらどうなっちまうんだ?」

「このゲームのプレイヤーはアカウントとして統一していますが、 プレイヤーはライフが全て失ってしまいますと、現実世界にいるプレイヤーを瞬間洗脳させ、自殺行為をするようなプログラム を開始します。」


こっわ!!!!もはやSAOじゃん。プレイヤーを洗脳させたりって 本当に怖すぎる。


「ですのでこのデスゲームで永眠なされないことをお祈り申し上げます。では、私は次のプレイヤーのご説明がござい ますので私はこれで。」

少女は右手を宙にスライドした。すると、黒い穴が出現して少女を呑み込み消えた。

「えっ!!待って!……いねぇ」

『シュパッ』と言う効果音が聞こえそうな感じで消えていった。

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