(6)
ともかく、僕はギルド本部からの依頼を果たす為に、
でも……。
何か、変だ。
さっきまでは、結構な人込みだったのに……。
そう思いなかが走り続けていると……。
「うわっ⁉」
思い切り、足が滑り……いや、待て待て待て待て待て。
何で、ここ何日か快晴続きなのに、道が濡れてる?
それに……これは……良く知ってる臭いだ。
周囲を見る。
その液体の正体は……予想が付いた。
でも……ああ……僕の悪い癖だ。
嫌なモノは見なければ存在しない筈だ……そんな蜂蜜より甘い考えに……。
幸いにも夜の闇で周囲はマトモに見えない……。見えないなら、無いも同じだ、あはははは……。
「うわああああッ⁉」
あっ……クソ……あの2人、何て事をしてくれた……。
道の先から……何発もの……
多分……先に行ったシュネが得意の「炎」系の魔法をブッ放しまくってんだろう。
きっと、あの先でも、更なる大火事が起きてるに違いない……。
そう思わざるを得ない程の光に照らされて……。
見えてしまった。
見たくなかった。
老若男女、この町に居る色んな人種分けへだてなく……。
太った人も痩せた人も……裕福そうな人も家無しも……。
ああ……本物の神様が居るんなら、きっと、こんな感じで人間を平等に扱うんだろうな……。
ただ、この町に神様がやって来たんなら、それは殺戮の神様らしいけど……。
足を滑らせて、尻餅を付いた時に……道を濡らしてる液体が手に付いた。
死体。
死体。
死体。
死体死体死体死体死体死体死体屍死体体体死死死死死体屍屍屍屍屍ィ〜ッ‼
「あああああッ⁉」
最早、覚悟を決めるもクソもない。僕は自分の手を見る。
もちろん、血がべっとり……。
その時……。
僕は気付いた。
多分、シュネの爆炎魔法によるものであろう閃光に照らされて……一人の男の影が……。
え?
まさか……。
生きてたのか?
ああああああ。
きっと……間一髪で脱出したんだ。
そ……それでこそ、僕の憧れの人だ。
立ち上りたくても、緊張で膝がガクガクになってる。
き……きっと、僕は……今……生まれて初めてオ○ニーを最後までやりとげた直後のオスガキようなアヘ
「ご……御無事だったんですね? あ……あ……あ……あの、僕、ランキング十三位のパーティーのリーダーで……
僕の前に居たのは……確かにランキング一位のパーティーのリーダー「黄金龍の勇者ディーノ」……。
あ……あれ?
でも……何か変だぞ。
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