アンタは俺を好きになる☆*°ワケあり男女の甘い恋愛物語☆*°
keco
第1話
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
ガタッ……ゴトン……ズルズル……
隣の部屋から聞こえてくる
…ん〜今、何時…?
何の音…?…(*_ _)zzZ
スマホをチラ見…
( ⊙ω⊙ )…アラームが鳴る10分前
貴重な私の睡眠をぉぉ…(*`□´*)
「…起きちゃった(。T^T)…グスン」
アラームを解除して
のそのそと ベッドから這い出る
リビングへ向かいながら
大きく伸び〜ィィ…٩(´O`)۶ん〜!
あ…そういえば
エレベーターの中に
貼ってあったっけ…
802号室 入居の告知…
時間、考えてよね…!
こんな朝早くから
引越し作業をしなくてもっ!
こっちは…
…ガチャ
「アミ…もう、起きたの?…」
「あ、おはよ!コーヒーは?」
「…うん、もらう!」
わしゃわしゃと頭を掻き
半開きの眼で
こっちに向かってきて
「今日 ここに居ていい?…」
ギュッ…
キッチンでコーヒーの準備をしていると
バックハグで甘えてくる人…
「私、これから仕事だから…
はい、帰った、帰ったゞ(o`Д´o) シッシ」
「え〜(๑¯ㅁ¯๑)
俺に会いたくなかったの?」
「出張に行ってたことも
知らなかったのに
昨日、急にココに来るって言うから
…大丈夫なの…?…っ…」
「だって…最近出張の準備で忙しくて
しばらく連絡出来なかったし
すごく会いたかったんだもん…
チュッ…」
首筋に唇を落としながら
まさぐられる…
「…っ…疲れてるのに…
あんなにヤらなくても…っん」
「出張から帰ったら
めちゃくちゃに抱き潰すって
頑張って仕事したんだよ…っ…」
話をしながら…シちゃいそうな勢い
「まっすぐ帰らなくて…
よかったの?んっ…」
「明日が帰る日だって言ってあるから
大丈夫だし…チュッ…」
「…っぁ…」
─── そう…私は……
バックハグのまま
後ろにいる彼に
クイっ…と顎をもってかれ
唇を食われる…
ボキボキっと頚椎が鳴りそう
「1日早く帰ってきたら
喜んでくれるんじゃない?」
「そんなことないよ……チュッ…」
後ろめたい気持ちも
とうに忘れた
いや、最初から無かったか…
「ふ〜ん(´∀`)…」
「ねぇ…俺が彼女と別れたら
付き合ってくれる?」
「いや、それは無い」
「え〜〜!即答されたァ〜(๑¯ㅁ¯๑)」
オトコは…浮気する生き物
わかってるから
私は固定の彼氏なんか作らない
── どうせ 傷つくのは、オンナ ──
下着をズリ下ろさせる前に
「ストップ!ほら、顔洗ってきて!
コーヒー飲んだら着替えて帰んな!」
「…わかったよぉ(´⌒`。)グスン」
。゜⋆。゜⋆
*深入りしない
*ある言葉を言われたら
即 関係は終わらせる
これ、私のルール…
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
彼は、高校の後輩…
部活が一緒…吹奏楽部
学年も違うし
音楽室に 居たんだろうけど
彼のことは 全くと言ってもいいほど
知らなかった
私は 打楽器担当…
音楽は好き!でも楽譜は読めない
*・゚・*:.。.*.。.:
半年前
吹部の部長だった同級生が
主催した飲み会に呼ばれていたが
仕事が長引いて 遅れて参加
仲の良かった
打楽器メンバーとの再会を喜び
近況報告で話が盛り上がる中
少し離れたところに座っていた
彼がやって来て
声をかけられた
「あのぉ…僕のこと、覚えてますか?」
適当に返事…
「あぁ〜何となく!!
トランペットだよね?」
「惜しい!!アルトサックスですっ!
あぁ〜覚えてないか〜(๑¯ㅁ¯๑)」
「あれ〜そうだった?ごめんねぇ( ´ㅁ` ;)」
"あんな子、居た?"
打楽器メンバーに聞くと
彼…
人懐っこくて 人気者だったらしい
雰囲気で二次会に行き
ずっと隣に座って話をする彼…
そんなに酔ってないけど
"送っていくよ"と言うので
送ってもらう事に…
当時は
お互いに忙しい日々が続いていて
息が詰まってる時期で…
私の部屋で 飲み直すことになって
仕事やプライベートの"お悩み相談"を
したりされたり…
「俺、今 彼女と同棲中なんだけど……
悩んでるんだよね」
「…何で悩んでいるの?」
「距離感にドキドキしなくて…」
「そりゃ〜同棲していれば
お互いに "居て当たり前"に
なっちゃうよね〜(´ー`*)ウンウン」
「…結婚も迫られてる
俺はまだ したくないんだけど」
「お〜!彼女さん、
プロポーズ待ちじゃん!
どうしてまだ したくないの?
仕事の方でもっと 実績上げてから?
あ、スキル上げたいとか?」
「・・・・・・」
「…どうしたの??」
「今日…アミさんに 会っちゃったから
…家に帰りたくない」
「……(* ̄m ̄)プッ
何を言うのかと思ったら
"会っちゃったから"って何よ〜(´▽`*)アハハ!!!!
そういうこと、誰にでも
言ってるんでしょ〜!( ´・ω・`)ジー」
「っ…違うよっ!!!」
「やめとけ、やめとけ〜。゚(゚ノ∀`゚)゚。アハハハ」
お酒を取りに冷蔵庫に向かおうと
立ち上がったら
「アミさん…っ…!」
ガシッと腕を掴まれた
「なに?」
「アミさん…オレと付き合って…」
「…私は、今 彼氏はいないけど
哲くんと 付き合う気もないよ!
彼女もいるんだし
そういうの やめといた方がいい…」
「…俺もまだ…彼女とも別れないよ」
「ふふっ…それって…
セフレの関係って事かぁ?」
「・・・・・・」
「あら、だんまり?」
「じゃあ、どうして俺を
部屋に入れたんだ??!!」
「え?今度は逆ギレする?」
「そ、そうじゃないけど…」
悲しそうな顔してる…
ちょっとイジりすぎたかな…
可哀想になって
頭を撫でてあげる
「じゃあ、哲くんは どうしたいの?」
「アミさんを抱きたい…
相性は いいと思う…試してみてよ…」
ガス抜きのエッチ…
「ね?良かったでしょ?」
「私からは連絡しないよ?
それでも いいのね?」
「うん!いいよ!
…じゃあ もう1回シよう…っ…」
「バレたら 終わりだから…ね…っあ…」
この日から
"そういう関係"が始まった
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
私が物心ついた頃には
父親というものは 既に居なくて…
"いつになったら あの人は
奥さんと別れてくれるの?…"
そう言って お酒を飲んでは …
しくしく泣く
そんな環境の中
いわゆる "養育費"で育った
小学校の書道の時間、
墨汁の香りが
気持ちを落ち着かせてくれた
"書道、習いたい"
"ウチは 無理よ…"
書道を習っている子の字を
自己流で綺麗に書けるようになった
学校から まっすぐ帰ってくると
年の離れた弟の世話をしながら
ラジオを聴く
様々なジャンルの曲を聴いては
胸を弾ませていた
遊びに行きたいけど
"アミちゃんは
弟くんのお世話があるもんね"
誘われなくなった
唯一の楽しみ
耳から入ってくる広大な音の世界…
小さな悩みが、くだらなく感じる
"音楽は人を救うんだ!"
音に支えられた幼少期…
少しでも音楽と触れ合いたい一心で
中高で吹部…永遠の打楽器担
専門学校に入ってからは
家から出て 一人暮らし…
今までの反動なのか…
ただただ 遊びまくった
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
音楽の仕事に携わるのかと思いきや
化粧品会社の企画開発課で
チーフという立場
「おはようございます( ̄-  ̄ ) ンー」
「おはよう…って
また えらい眠そうな顔しやがって!」
「
めっちゃ腫れぼったい顔しやがって!」
「これは元々だ!バカタレが!(´∀`*)ブハッ」
直々の上司、
同期で企画開発課のマネージャー
「アミっぺ、おはぬ〜ん!( ¯∀¯ )」
「お、さきっちょ!おはぬ〜ん(*´艸`)
昨日、ゴルフ接待どうだった?」
「先方より私のスコアの方が良くて(´∀`*)
バッチリ、契約取ってきた( *¯ ꒳¯*)」
「やるな、お主!(´∀`*)」
「あたぼーよ( *¯ ꒳¯*)ドヤッ!!」
そう話すのは
こちらも同期の
営業部のマネージャー…
お互いに切磋琢磨する仲であり
唯一、私のことを よく知る人物だ
「あ、さきっちょ!今晩どう…?」
「お?行くの? じゃあ 私も行く!」
「お前ら、どこ行くんだよ!」
「"オトコ"のところよ、ね!アミっペ!」
「そうそう、オトコのところ…
(*°∀°)・∴ブハッ!!w」
私達が、今晩
向かおうとしている場所…
そこは…
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