えのログ
江野ふう
序
日記を書こう、と思い立った
日記を書こうと思い立った。
ここ1年半の間、小説を書こうと思っても書けないぐらいには、体調がよくないのだけれど。
ポジティブ3行日記とか、自己肯定感なるものを高めるのにオススメ!とかいうので、流行ってたけど、個人的には、そんなの書くよりも早く寝たほうがいいと思ってたし。
感謝日記でも。
ストレスを吐き出す日記でも。
めんどくさいなと思ってて。
それする時間があるなら、さっさとヨガして寝たらいいと思ってたんですよね。
そんな私が、今、日記書こうと思い立ったのは
ロバート・ヴォルディンガー
マーク・シュルツ著
児島修訳
『THE GOOD LIFE』
を読み始めたから。
このなかに、
・記憶って曖昧
・記憶って最悪、塗り替わってることもある
と書いている。
「先週の火曜日何食べた?」
記憶にございません。
「1年前の今日、何してた?」
記憶にございません。
……ていう自分の回答に衝撃を受けた。
『THE GOOD LIFE』自体は、ハーバード大学が行っている84年以上に渡る成人発達研究から得られた内容が書かれた本で、
健康で幸せな人生を送るには、よい人間関係が必要だ、以上。
という結論について、400ページぐらい書いているもの。
私個人的には、人間関係ってあんまり必要ないと思ってます。
仕事を普通にしてたら人間関係は自ずと増えるんで、逆にめんどくさいんですよね。
関わる人増えすぎ。
「人脈づくり」とかって、昔ムチャクチャ名刺持ってたこともあるんですが、結局連絡取るのって限られてるじゃないですか。
名刺もらったこととか忘れてる。
私の時間は無限じゃないし。
会社だと担当ころころ変わるし、私も会社ごところころ変わるし。
結局のところ、その時、必要な方と必要な関係があれば問題ないと思うに至り、プライベートまで未婚のまま過ごしてきてしまったんですけどね。
仕事なんかで社会生活を営んでいると人間関係を重視されることもある。
特に田舎で地方公務員をしていると、そういう方は多い。
仕事の電話ひとつとっても
「その人なら知ってるから、電話するよ!」
て、ナチュラルに仰るんですが、
……いや、仕事なんで、知らなくても電話してください
って思っている。
で、知ってるその人が留守と分かると仕事が進まない。
「留守だって!」
ってので話が終わる。
……いや、別の担当と話して進められるところ進めてください
って思うので、私が再度、その人の所属するところに電話して、仕事を進める。
東京都内で広告の仕事してた私からすると、地方公務員の仕事をするようになって、ちょっとよく分からない判断基準があるなと思うこともあるけれど、人間関係は確かに、ないよりある方がいい気がする。
なくていい、と言い切れる自信はない。
一般的に人間関係あったほうがいいって人が多そうだし。
でも、めんどくさいと思う自分もいて、これは一種の病気だとか。
子どものころからの経験が悪かったのかとか。
愛着障害なのかなって思ったりもする。
こんな感じで私は「自分」のことすら、よく分かんなくて、「自分」というものに触れたいと。
これは高校生のときから思ってて。
例えば、修士論文もジョゼフ・コンラッドの小説を「自己」と「他者」という二項対立から読み解くだとか。
私は常に「自分」に興味がある。
だから、私は「書く」。
「自分」を知るために。
でも、小説を書くには疲れるんですよね。
いちおう、他人が読んでおもしろいものであるほうがいいかなとか思うから。
無理しないけど、数字もそれなりに気になる。
でも、今はそこまで考える余裕が脳にない。
身体も痛い。
だから、日記にする。
アナログに紙に書きつけるのと。
デジタルで打ち込むのと。
どっちがいいのかな、と思ってるけど、取り敢えずデジタルではじめてみようと思う。
紙に書いちゃうと溜まってきたら保管どうすんだ?とか。
捨てたくなることもありそうじゃん?
なんか途中で辞めるような気がものすごくする。
なんで、しばらく、カクヨムに書いてみようかなと思っている。
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