第74話 旅同行

「みんなどうしたんだ?」

「ミツキはあのニーナとかいう小娘と旅に行くのか!?」

「あぁ、そのつもりだけど。一人じゃ寂しいからな。」

「ミツキ何故私を誘わない!」

「え?いや、だって帝国のギルドマスターでしょ?俺と一緒に旅はできないよね?」


そうローザはギルドマスターで旅についてくることはできない。だから誘わなかったんだが…


「いや、私はミツキに誘われたらギルドマスターを辞めてでもついて行くぞ!」

「いやいや、それはダメでしょ」

「ニーナとかいう小娘もギルドマスターを辞めただろう!何故私はダメなんだ!」

「いや、ニーナは理由があったからで…」

「私もミツキの旅について行くという理由がある!」

「それ正当な理由じゃないよね?そんな理由で辞められないでしょ」

「それは私の勝手だ!」

「横暴だな…まぁ別についてきたいならいいけど…ギルドマスター辞めてなんか言われても俺は知らんぞ。」


実際ローザがいた方が旅が楽しくなりそうだし。


「本当か?それじゃあ…」


そう言ってローザは後ろにいる2人の方を見る。

ん?もしかして…


「2人も…なのか…?」

「はい…」

「ダメでしょうか?」

「いやいや流石にダメだと思うよ?皇女と騎士団長だよ?流石にいなくなったらまずいでしょ」


流石に2人がいなくなったら帝国はどうなるんだ?

「いえ、私は第三皇女なので特に問題はありませんよ…」

「私もそろそろ騎士団長を降りようと思っていたので問題はないです」


んーどうなんだろうか…帝国の重要人物三人が抜けるとなると相当な負荷が帝国に掛かりそうなんだが。それも内戦が終わって王国との戦争が終わった後だよな。うん流石にきついと思う。


「でもやっぱり戦争が終わった後だし帝国はきついんじゃないか?」

「ミツキ様は私達が付いていったら嫌なのですか?」

「いや、まぁ嫌じゃないけど、むしろ嬉しいけど…」

「私の人生は私が決めます!私がミツキについていきたいんです!それじゃあダメですか?」

「サーシャ!いいことを言いました!私も同じです!それに帝国に皇族は何人もいますから大丈夫ですよ!」


うーんまぁ大丈夫ならいいんだが。


「別にいいけど。ディレイクさんにちゃんと話して了承を貰えてからだな」

「わかりました!今すぐにでもいってきます!」

「私も行って参ります!」


そういってミーナちゃんとサーシャは立ち上がる。


「おいまてまて、今じゃなくていいぞ?戦争が終わってからでも大丈夫だろ?」


「それもそうですね…」

「私としたことが焦り過ぎました…」


「取り敢えず旅のことは戦争が終わってから考えよう」

「はい!」

「わかりました」


うん、これで一件落着だな?


「よし、取り敢えずご飯にしよう!」


そうして俺たちは〈超異空間〉を出てローザの部屋へ出てご飯を食べてから〈超異空間〉に戻り寝た。


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