俺の好きな人

 俺の好きな人は不器用だ。イヤホンの紐はいつも絡まってる。僕はそれを見ると嬉しくなる。


「ねぇ解いて」

 

 それを毎回やってあげるのが俺の役目。


「すごいね。私出来ない」


 紐がなければとワイヤレスの奴プレゼントしたら2週間で無くされた。高かったのに。今はBluetoothヘッドホンをかけている。絡まらないし無くさない。

 

 首にかけたヘッドホンはまるで首輪の様で安心する。ちょっとヤバいかもしれない。でもそのくらい好きなんだ。そのくらいって言うのはおかしい事を考えるくらいって事で首輪をかけたいくらいって事じゃない。にてるようで全然違う。


 俺の好きな人。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る