我流創作論〜10の質問に答える

雨宮 徹

10の質問に答えてみる

①どういう時にネタが浮かびますか?


 ふとした瞬間に浮かびます。ただ、それがすぐに小説になるとは限りません。場合によっては、十年弱寝かせたこともあります。まさに今、執筆中の拙作・本格推理小説『季節は巡りて』です。


 また、「年に一個新しい趣味を作る」を心がけています。ここ数年で言うと、ボルダリング、将棋の観戦、『ハリー・ポッター』などの原作を英語で飛ばし読みする、そして、執筆する、です。もちろん三日坊主になったこともあります。具体的にはスケッチやキーボード演奏です。

 ネタが浮かぶと言うよりは、今までの趣味等の経験から着想を得る場合もあります。誰でも趣味や仕事等で専門知識があるはずです。自分は知っていても、案外他人が知らないかもしれません。ミステリーのネタとして『刑法判例百選』を読むのも面白いと思います。「事実は小説よりも奇なり」です。


 あとは普段から観察する、ですかね。例えば、いつも通勤時間が一緒の人とすれ違わなければ「あれ? 体調不良かな? それとも旅行かな?」など、考えます。いつもすれ違うのであれば、それを逆手にとれば、ミステリーのアリバイにも使えそうですね。「見る」ではなく「観る」です。


②ネタが浮かばない時はどうしていますか?


 基本、諦めます。もしくは、些細な気づきを書いたメモをぼーっと眺めます。「塵も積もれば山となる」です。意外と使えます。

 それでもダメなら、映画鑑賞や読書などをします。外部の刺激が他の知識と化学反応を起こしてネタになりうるからです。


③どういう話を好んで書きますか?


 好む、というよりはバッドエンドもしくはやるせない終わり方が多いです。今までの読書ジャンルに左右されると思います。私はミステリー好きなので、自然と暗いエンディングになりがちです。


④好きなシチュエーションは何ですか?


 難しいですね……。バトルもので、死んだと思われた師匠が敵として現れる、とかでしょうか。かなりベタな気がしますが。


⑤好きな関係性はありますか?


 これも、難しい……。パ、パスありですよね……? パス!


⑥好きな人物像はありますか?


 実力があるけど、ユーモアもある人ですかね。『ハリー・ポッター』のダンブルドア先生の影響が大きいです。最終巻で明らかにされる、彼の人間くさいところ含めてタイプです。


⑦影響を受けた作品(作者)はありますか?


 『ハリー・ポッター』シリーズ


 『シャーロック・ホームズ』シリーズ


 『月光ゲーム Yの悲劇'88』など有栖川有栖先生の作品全般。

  いわゆる読者への挑戦付きの本格推理小説。

  ちなみに、推理が当たったことは一度もありません。え?


 遠藤周作先生のエッセイ集……純文学作家ですが、ゆる〜いエッセイ集が多数あります。作家・遠藤周作ではない面が見れます。


 外山滋比古先生の『知的創造のヒント』……小説家を目指す人は読むべきかなと思います。『思考の整理学』の方が有名ですが、存在を知りませんでした。


 『ミステリーの書き方』……なんと日本推理作家協会の出版です。有名なミステリー作家十数名が、独自の創作論を描いています。


⑧執筆のお供はありますか?


 朝であればコーヒーですね。


⑨作業環境を教えてください!


 パソコンとスマホです。休日はパソコンでじっくりと長編を、平日は通勤時間などの隙間時間にスマホで短編を書きます。


⑩作品のこだわりを教えてください!


 こだわりというかスタンス? ですが、ショートショートであれば勢い、長編であれば一貫性を大事にしています。


・最後に自由コーナー(宣伝、自己紹介、最近ハマっていること…)


拙作の宣伝を。

 『季節は巡りて』、読んでください。本格推理小説です。ノックスの十戒に則って、読者への挑戦をする予定です。

 冒頭が入りづらいかと思いますので、先行公開している「十三話 占い」から読んでみてください。ネタバレ要素なしです。気になれば、第一話へGO!

https://kakuyomu.jp/works/16817330666049387230


執筆歴二ヶ月、カクヨム歴一週間の若輩者です、はい。「カクヨムコンテスト」の存在を今日知ったので、間に合えば『季節は巡りて』で応募予定です。エンタメ総合部門というSF等も対象の部門です。そこにミステリー、それも本格推理小説で勝負します。かなり厳しい。無謀です。でも、やります。応援のほど、よろしくお願いします!

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