カクヨムと小説家になろうを比較してみる

どのような作品を想定しているか、もしくは誘導しているか

小説になろう

とりあえず面白ければいい、長さなんて関係ない、ジャンルも関係ない。

面白ければどこから引き合いがあるでしょう。いくらでも中に入って紹介しますよ！

というスタンス。

スマートフォン専用アプリはない代わりに、ウェブ上では、総合・ジャンル別の日間ランキングを上に持ってくることにより、新しい作品が読者の目について世に出やすい環境になっている。

なので、面白い短編や連続投稿で一気読みできる作品が日間ランキングに躍り出て入れ替わりが激しい。

スコッパーさんの活躍により初心者の短編が一作目でもランキング入りが可能

（短編で人気あった作品が連載化、出版化、漫画化などもたびたびある）

問題点があるとするなら、評価する人の割合が圧倒的に女性が多い為に、ランキング8割近くが女性主人公。

つまり、異世界恋愛が最強。

書籍化作家になりたいなら、小説家になろうで異世界恋愛を書くのがオススメ。

さらにいうと、小説家になろうでランキングから読む作品を探している方たちは、新しい面白い作品が読みたいのでランキング上位の作品は二日目くらいからポイントを入れる人が極端に減る（入れ替わらないと新しい作品が上位に上がって来ないから。自分の欲望に忠実ななろう住民たち）

カクヨム

自社ブランドに押し込める長編（最低10万文字）作品が欲しい。

短編はいらない（そもそも短編という区分はない）

というスタンス。

スマートフォン用のカクヨムビュワーには週間、月間、累計ランキングはあるものの、日間ランキングは存在しない。

この仕様によって短編や連続投稿しても上位ランキングで存在感を示す作品はほぼ皆無、無謀と言ってもいい。

ゆえにランキング上位は変動する事がほぼなく、安定して出版化でき、作者も出版社もwin-win。

読者についてはこちらが誘導する作品を読んでいなさい、って感じ。つまりwin（票が均等に分散されるのが運営としては一番めんどくさい。圧倒的な一位を作って、それを謳い文句にして売り出したい）

問題点は評価基準が運営独自で外からはわからないこと。

（不正があってもわからない。すでに売れてる方と運営の間で事前に書籍化の確約があってから投稿、ランキング操作したところで読者からはわからない。そこは読者との相互間の信頼の問題で不正はないと信じるしかない）

小説家志望の方がカクヨムで短編書くのはオススメしません。書くなら長編の流行り物。

ユーザーの絶対数が違うのでとりあえず読まれたいというのなら、小説家になろうの方をお勧めします。

最初からバシッと10万文字以上書く！

いや100万文字くらい平気だ！

って方はカクヨムがオススメ。

投稿時間及び投稿予約

小説家になろう、では日間ランキングからの成り上がりが可能なので、投稿時間にシビアになってる方が多数。

しかし、小説家になろうでは、投稿時間の指定は時間単位で、分単位は指定できない。

カクヨム、では日間ランキングからの成り上がりとかありえないので、投稿時間にこだわる人はいない。

カクヨムでは、分単位で投稿時間の指定が可能。