第三章 ひび割れの断崖窟編
世界設定その2
3大国――
・シエナ王国 北の王国
国土の南は穀倉地帯
北は海運業と漁業が盛んな国、東の魔族領とも隣接しておりその巨大な食料生産能力を求め度々侵略をされてきた時代背景を持つ。
首都は北の端にあり戦乱とは無縁だが、それは各地の辺境伯の奮戦によるところが多きい。
また、辺境都市ファルトの様に魔族領と隣接していない地域は比較的、多種族との交流が盛んなところも多い。
その政策については辺境伯に委ねられているため自由な国風と言えば聞こえは良いが、王家の威厳が落ちてきていることの証左でもある。
王族に関しては事なかれ主義の超保守的な気風。
・カーリシア王国 大陸中央の王国
大陸中央にて上下を結ぶ街道整備と貿易にて栄えた国。
併呑した国々が多く多種族国家となっているが、イデオロギーの違いによる衝突が絶えない。ダンジョンの数が多いため冒険者が多く、ダンジョンを中心に栄えた街がいくつも生れ、開拓されつくした結果ゴーストタウンとなった地域も多い。
冒険者ギルドは各国に跨っているが、本部はこの国に置かれている。
魔族領と隣接した地域がないため、戦乱と無縁であり内需の拡充に邁進できている。
・カザイム帝国 南の帝国
完全な人間主義の国。国土の東に広がる獣人族の森へは定期的に征伐軍を派遣しているが、獣人のゲリラ戦術にここ300年は国土の拡大に失敗している。
現在の動きのない世界の趨勢に対し、強く反発を示している為ジェイドの侵攻作戦には静観どころか積極的に裏で支援していた。
皇帝の絶対的な権力は、崇めている神の強い恩寵によるものである。
――影響のある小国
・アルデイド王国 西の端の小国
勇者召喚を唯一行える国。
それ以上でもそれ以下でもない国だが、すべての国家間の交渉をその秘儀を盾に行ってきた国である。
・傭兵国家ジェイド 西の端の小国 2
現在アルデイド王国と交戦中。
国宝としていくつかの魔剣や魔道具を所有しており、魔族との戦いで傭兵として国民を輸出していた。
最近王族の首が内戦ですげ替わり、拡大主義を掲げ近隣諸国の併呑を画策する。
その第一歩として勇者召喚の秘儀を手に入れ人族世界での発言力を増そうともっとも力がある魔剣の一つ――炎龍王の槍を将軍に持たせたのだった。
――
・108の魔剣と
これらが召喚されたのは約1500年前、鶴精自体は悪人という訳ではないが戦いに積極的な武勇の人。魔剣を収集し、大多数を封印した上でその由来をもって禁忌とし封じることを条件に500年前に各国に配給した。それにより人魔間の戦争によって、国ごと亡ぼすという最後の引き金を引くことは魔剣の脅威に晒されることになるという構造が生れ世界の闘争の停滞が加速したのだった。
人物像から異世界の神に近い存在仙人のようなものとされているが、現在この世界から消えたのか、まだいるのかも不明。すくなくとも当時を知る長命種はよくも悪くも彼の存在を恐れている。
・狂いし英雄
恩寵を限界まで詰め込み、無限再生の神技を与えた戦乱に狂った狂戦士
500年前に突如現れ200年ほど暴れ続けた。
最後は人魔が協力して海の底に沈めた。
・すべてを喰らいし蟲の王
450年前に現れた。すぐに当時居た勇者に討たれた。
無限に自分の子供を産み続け、すべてを喰らい栄養にした蟲の王
未だにその脅威はすべてはなくなっておらず、王自体は討たれたもののその卵が定期的に見つかりどこかで繁殖していることが分かっている。
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