第124廻「氷雨日記こころ音日和「輪廻の休憩所」番外編「喫茶ひよこでの親子の語らい」
※前回の女性客ではありません。
ある晴れた昼下がりに、
輪廻が
輪廻が来店してから十分後に閻魔王が到着して、ドアから入って来て輪廻の座っている席に歩いて行き輪廻の肩を軽く叩いた。
その瞬間、ざわざわと小声で話しだす、女性客たち。
女性客a (超小声)
「ねえ、あの方、大人な雰囲気で超ダンディ✨」
女性客b (超小声)
「あら、私はあちらの美しくて儚げな男子が好みだわあ💖」
「よっ、輪廻、待ったか?」
輪廻
「あ、親父、そんなに待ってなかったぞ」
ザワッ!
その瞬間、女性客が兄弟だと思い込んでいた輪廻と炎真の関係の会話と雰囲気に彼女たちが色めき立つ。
女性客(超小声)
「えっ、まっ、まさかの親子~~:(´◦ω◦`):💕!? 大きい息子さんね、一体、お父様は、いくつの頃にご結婚されたのかしら~?」
しかし、輪廻は女性客のひそひそ声は何となく聴こえているが、心の声が聴こえて来ないように完全にシャットダウンしていて、閻魔王は……
炎真:心の声 ⇐女性たちの声を聴いている+地獄耳
(ふむ、うら若き女性たちが輪廻と俺に注目をしている、これは悪くはない感覚だ✨よし、少しだけサービスしてやろうか)
炎真は乱れた前髪をかき上げそこから流れるように、自然に考えるポーズをしてみた。
女性客a:(超小声)
「きゃああ~✨ お父様がっ、お父様の色香がここまで漂ってくるようだわ~💕」
女性客:(超小声)
「眼福~💕 ああっ、でもイケないわっ、私にはあちらの息子さんが~💦」
輪廻
「親父? どうした、何か考えごとか」
炎真
「ああ、そんな所だな✨(にこっ)」
女性客a・b:(超小声)
「ダブルのイケボ、ダブルのイケボ&超イケメン親子様よお~~💖」
炎真:心の声
(はは、可愛くておもしろい……(´▽`)✨)
輪廻
「親父、注文したものが来たぞ」
炎真
「ああ、食おうか、おお、美味そうだ」
輪廻は和風の粒あんとクリームのパンケーキ、炎真はデミグラスソースのハンバーグステーキ、ライス、コンソメスープ付きだ。
炎真
「輪廻、昼なのにそんなスイーツで良いのか? 俺のように食事系を頼めば良かったのに」
輪廻
「放っておいてくれ、俺はここのふわふわの和風、パンケーキが食いたかったんだ」
女性客a:超小声
「ほわわ、お昼に、ぱ、パンケーキですって? なんなのこのギャップは💕メチャ萌えるんですけど~~!」
女性客b:超小声
「お父様の方はハンバーグステーキね✨ 素敵、エネルギッシュだわあ💕」
輪廻と炎真が食事を始めると輪廻はパンケーキをフォークとナイフで切り分けた。
輪廻
「美味そうだから一口、食ってみろよ」
炎真
「輪廻、ありがとうな✨ じゃ俺からもハンバーグを一口」
女性客a・b
「なっ、なんて仲良しさんなの、尊い~、ありがとうございます✨ お腹いっぱい、胸いっぱい~(´;ω;`)ウゥゥ💖」
炎真
「はは、輪廻、口の横にクリームが付いてる💕」
と言いながら、輪廻のクリームを取ってあげる炎真。
炎真
「ははは、懐かしいな~✨子供の頃は、良くこうしてお前のを取ってやったっけ(´∀`*)フフッ」
輪廻
「やめっ、外でなにをやってるんだ親父、恥ずかしいからやめてくれっ! それに俺はもう良い大人なんだぞ/////」
輪廻と炎真のなかよし魅惑オーラにテーブルに突っ伏してプルプル震えている2人。
女性客a・b:超小声
「きゃああんっっ💕💕 やっぱり仲良しさん&尊すぎる✨ なんてこったい、禁断の扉を開いてしまいそうですっ、私たちっ_:(´ཀ`) ∠):_💕」
炎真は輪廻に柔らかな笑みを向け、優しく微笑みかける。
炎真
「はは、輪廻、いくつになっても、お前は俺の大事な子供だからなっ」
輪廻
「親父!また、そう言う恥ずかしいことをサラリと人前で言わないでくれっΣ(´∀`;)//////」
女性客a:超小声
「きゃ~っ💞お父様の温かい親心と優しさでメルトダウン~、私のハートが溶け落ちちゃうぅうう」
女性客b:超小声
「うああっ💕こっちは息子さんの、クールなのにしっかり、ツンデレ入り萌え萌えビームにやられてハートがほっこり~💖」
女性客a・b:超小声
「ああっ、天使さま✨✨ 大天使さまと天使長さまがご降臨なされたわあ~~~💓
※調伏・仏教用語、祈祷によって悪魔や怨敵を下すことの意味もある。
女性客二人が、輪廻と炎真親子のテンプテーションキャノンに撃ち抜かれて、震えながら失神しそうになっていると、輪廻たちは食事を終えた。
炎真は詫びにと、去り際に彼女たちに体の調子が良くなる術を掛けて行った。
輪廻は相談所のみんなにみやげを購入し、会計を済ませて冥府へ帰る炎真と別れてから相談所へ戻って行った。
・作者からのお願い
《氷雨輪廻物語の「輪廻の休憩所」をご愛読くださりありがとうございます! 本編をより深く楽しむために、新章開始までにはまだお時間をいただきますが、ぜひこの機会に本編 第8章までをお読みいただくことをお勧めします》
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