「輪廻の休憩所」番外編わちゃわちゃ5「輪廻と閻魔パパ」

 ※このお話は第19廻前の話です。別冊の方と順番前後しています。こちらは最新わちゃわちゃです。






 近況や仕事の報告をすることも含めて、冥府に一時的に帰って来た輪廻りんね大和やまと


 父の閻魔大王えんまだいおうと輪廻、大和が、どら焼きと緑茶でティータイムをしながら話をしている。



 閻魔「なぁ、輪廻、スマホを持ってみないか?」

 輪廻「何だ? やぶからぼうに」

 閻魔「良い若者がいつまでも、ガラケーでは仕事にも差し支えるぞ」


 輪廻「そんなこと言って親父、俺となにかしたいんだろ」

 閻魔「察しがいいな、お前と通信で対戦ゲームの“うさゆめカート”がしたいのだ」


 冥府と現世でどうやって、現世のスマホで通信するかは、冥府の技術でバッチリ出来るらしい。


 輪廻「嫌だ面倒臭い。友達とやってくれ」


 閻魔「なんだと、いつも大和とビデオゲームしているだろう」

 輪廻「また、携帯水鏡けいたいみずかがみで見ていたな。親父、それプライバシー侵害だぞ」

 閻魔「大和とは良くて俺とはダメなのか?」


 輪廻「何を、彼氏にかまってもらえない、彼女みたいなことを 笑」

 輪廻「大和は大和、親父は親父」(うちはうちよそはよその言い方で)

 閻魔「なぜ、俺とはしてくれないんだ?💧」



 輪廻「前にカードゲームをした時、あんたが勝つまで寝かせてくれなかったからだよ!」

 閻魔「輪廻が冷たいッ……そうか、反抗期か!」


 輪廻「ムッ、反抗期はとっくに過ぎたよ!」

 閻魔「と、お前ならそう言うと思ってな。スマホを契約しておいた!✨✨」


 輪廻「何してんだ、親父……って、本人が行かなくても出来るのか(苦笑)」

 閻魔「前はすまなかった……。これからお前とゲームをする時はきちんと合わせるから、よろしく頼む♡⁠(⁠˃͈⁠ ⁠દ⁠ ⁠˂͈⁠ ⁠༶⁠ ⁠)」


 輪廻「やれやれ、分かったよ……╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭」



 閻魔パパは息子ともっと仲良くなりたいらしい。

 輪廻は呆れながらも、父の気持ちを汲んで、仕方なくスマホをやっと、持つことにした。



「いいっすね、父子おやこって✨」

 それを見ていた大和は目を輝かせて、大いにほっこりしていた。






 こちらにも同時掲載しています。

「別冊・輪廻の休憩所~わちゃわちゃセリフ話集~」

 https://kakuyomu.jp/works/16818093090359979020


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