第157話 舐めたら美味しくて、クソ雑魚だった話(ツブリ視点)

 さあ始めるかと言う雰囲気で、お互いに頭を下げ、苦笑を浮かべる。

 ペロ

 ぴちゃ

 そんな流れで、気が付いたら初手で翡翠さんの翡翠さんを咥えて居た。

 じゅる、じゅぽ.......

 水音が響く。

(あれ? 順番........?)

 もっとロマンチックに順番とか色々考えてあった気もするのだが、本体棒の驚異の求心力に勝てなかった。

 ここ数回の搾精の際に溜め込んでいた欲求不満の最たるもの、ゴム越しでは無く、出来る事なら生で、直接咥えてみたいと言う欲求が溜まっていたのだ。

 それと、咥えるのは私達のいつも通りでは有るので......

 そんな訳で、セーフです! 圧倒的にセーフです!

 内心でそんな屁理屈っぽい言い訳をした。


 で、問題の味だが......

 異様に美味しく感じる。

 いや、翡翠さんのソレは綺麗に皮を剥けるし、よく洗って有るので、恥垢とか尿とかそんな味も何もしないのだけど。

 一般的に男性のアレの包皮は剥け無い率が高く、8割が真性包茎で洗いようが無くて、ほぼほぼソレの風味と味だと聞いている。そんな訳で直接はヤダと言うのが数少ない経験者の談で。それが興奮するんだろとか、舐めたいと言うのは処女の妄想と笑われるのですけど......

 今咥えている完全に剥ける清潔なソレは、異様に美味しかった。

 ちゃんと剥ければ美味しいし楽しいし、先端から漏れ出る先走りの腺液から感じる微かな塩味がもっと美味しい。成る程、美味しい派はこう言う事か。妄想乙とか言ってごめんと、機会が有ったら謝罪しておこう。

 この後出てくる本命の精液は更に美味しいわけで、是非飲みたいのだけど、そのまま出させて飲み込むのは邪道と言うか、メイン目標の中出しされたいは流石に両立出来ないので究極の二択みたいに成っていた。

 スッと視界が変わる、翡翠さんの手が優しい手付きで私の前髪を退かしていた。

(美味しいし楽しいですよ?)

 上目使いでそんな事を伝える。口いっぱいに頬張って居るので、咄嗟に喋れなかったのだ。

 すりすり……

 優しく頭とか頬を撫でられた。

(何かありました?)

 相変わらずソレを口いっぱいに頬張ったまま目線を向ける。

 よしよし……

 なでなで……

 ただ優しく撫でられている。その翡翠さんの顔はとても優し気だった、怒られて居る訳でも無いのだなと納得する。

 と言うか、性感帯でもないのに、ただのなでなでが気持ち良すぎるんですけど、なんで?

 何か出てるの?

 自分でも不思議なのだが、それだけでイってしまいそうなほどに満たされていた。

(ん? ん~~~!?)

 咥え込んだままなので、声も出せずに絶頂した。

 ちゅぽ……

 思わずソレから口を離して呼吸を整える。

 はあはあ……


 呼吸も整ったのでもう一回。

「そろそろ出るので」

 とんとん

 言葉と指先で制止されて、翡翠さんの準備完了が伝わる。

 実は知ってましたけどね?

 このまま飲みたい所ですけど、そう言われちゃあしょうがないですよねと、渋々口を離した。

 ちゅ

 代わりに翡翠さんの唇が重なる。

 唇が触れているだけなのに、ただひたすらに気持ち良かった。

(あ、やだ、いっちゃう……)

 それだけで又イってしまった、お腹の中とか身体とかが全部ガクガクぶるぶると震える。

 二回もイってしまったので、色々溢れてしまった、例の所からだらだらどろりと垂れるのを感じる、これ、潤滑剤入れて置く意味あったかなあ?

 我ながら、もう準備万端でグズグズになって居る予感が有った。


「何と言うか、凄いですね?」

 翡翠さんに言われて、何の事だろうと、目線で色々見る。

 気が付いたら私の周りのシーツに水たまりとまでは行かないが、しめった染みが出来ていた。咥えた時の涎とかじゃなく、愛液とか潮の類だ。

 最初に入れて置いた潤滑剤の量より、明らかに多かった。

 流石におしっこでは無いと思うのだ。

「攻守交代ですね?」

 一般的には最初から最後まで女が頑張って上に乗って腰を振るのだが。

 実際問題、イかされ過ぎて、頭とか全然回って居ないし、もう動けそうになかった。

「ひゃい」

 それしか言えなかった。

 この状態だと、上に乗った瞬間に無様に即イキしそうな予感がある。

 私が攻め手だったと思ったのだが、勝手に負けているクソ雑魚具合だった。

 ぐ……

 ころん……

 軽く押されたので、抵抗せずに潔くそのまま転がった。

 先程まで隠していたと思うソレとかは、もう隠すとかそんな状態じゃ無かった。

 翡翠さんの目線がそこに集中して居るのが分かる。

 中で出して欲しい、もう前準備とか色々どうでも良く成って居た。

 だから、最後の一言、頑張ってソコを広げて、誘う。

「おねがいしましゅ」


 もうその後は、何と言うか凄かった。

 初めて優しくゆっくりと入って来るその感触とか、引きちぎられるアレの感触で、さらに私の中はぐずぐずで、そんな痛みにも勝手に痙攣して中身が震えて、表側はあんまり動いて無いのに、中でどんどん気持ち良くなって行く。

 もう何回イったかわからなかった、全身びくびく震えて、頭の中とかふわふわして、何を言われたのか、自分が何を言っていたのか分からない、あうあうと変な唸り声しか出て居なかったと思う。


 どくんどくんどくん


 お腹の中で温かい液体が広がっていくのが分かる。

 その感触で又イった。

(絶対孕む、むしろ孕んだ)

 出された精子が卵子まで泳ぎついて潜り込むまで結構時間差があるので正直気が早いが、前回の納精されたサンプル検体の成績を見ている身としては、冗談にならなそうであった。

 どうせだからと誘発剤も入れているので、更に高確率である。


 ちゅ……

 唇が重なる。

 それだけで又イっていた、我ながらくそ雑魚だった。

 ぶるぶるとお腹が震える、これどんな筋肉動いてるんだろう?

 多分明日は筋肉痛だな?


「お疲れ様です、最高でした、大好きです……」

 ぴったりと抱き着かれ、耳元で愛を囁かれる、耳が、触れている全身が幸せ過ぎる。

 慣れて無かったらコレだけでイってると言うか、耳が孕むっての。

 私はどうだって? だからもうキャパオーバーで、もう耳フーだけでもイキそうなぐらいなノリだった。

 平たく言うと、又イった。

「わたしも……だいしゅきです……ありがとうじゃいます………」

 もうまともに言葉も出て来なかったけど、必死に返答した、我ながら、なんだこの甘ったるい声は。


「「ふふっ」」


 一息ついて、二人揃って、噴き出した、ほのぼのとした空気が流れる。

 もう一生コレで良い、幸せ過ぎる。

 私としては評価、無事出して貰えたし、満点オーバーと言う奴じゃないかな?

 姉妹達にそのまま言って良いかどうかだけはアレだけど!


 脳内でそんな訳の分からない反省をしつつ、翡翠さんに押しつぶされつつ、そのまま眠りに落ちた。


 追申

 何時もの女の子視点、前回の対です、何故か文字数が1.5倍位に成りました、不思議!


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