第1話 決断
受話器を置いた。
プライム会員…。
なんとも魅力的な響きではないか。
特別な恩恵…。
ごくりっ…。
これまで、ミサイルを撃ってきた甲斐があるというものだ。
だがこれ以上を知る術がない。
執務机の写真立てを懐に収める。
虎穴にいらずんば、である。
そして、彼は側近を一人伴い、一路、羽田へ飛び立った。
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