エピローグ

 満天の星空の下で寄り添って歩く二人の影。黄金と銀華が手をつなぎ、ゆっくりと歩いていた。


「銀華……、これからどうしようか?」

「……分からない」

「まあ、ゆっくり考えていこうか」


 黄金が銀華の頭を撫でる。冷たくも、優しい風が吹きつける。冬の夜空には様々な星が織りなす星座が輝いていた。


「久しぶりに姉さんに会えて嬉しい……。もう私のことなんて忘れてると思ってた」

「忘れるわけないじゃないか。君は私の大事な妹だ」


 黄金が銀華をぎゅっと抱きしめ、涙をこぼす。やっと会えたのだ。永遠に離れ離れになると思っていたのに、再会できたのだから。


「ごめん……、姉さん……」


 泣きながら何度も謝る銀華の背中を、黄金は優しくさすった。その様子はまるで子どもに戻ったようだ。昔から変わらない、仲のいい姉と妹の姿に変わりはないのだった。


「仲間をたくさん引き連れて、組織を作るなんてすごいじゃないか」

「姉さんこそ、私を引き戻すためならなんでもしてくれるんだなって」

「当たり前じゃないか。大切な妹を幸せにするのが私の仕事だからね」


 二人は笑いながら静かに歩いていた。

 空の美しい景色を、彼女たちはしばらく堪能していたのだった。


 完

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