第2話「冬が来る」

あたしはミモザ。


ピンク色の髪をした女の子。ミモザ=ファンドやミモザ雑貨屋を手がける経営者だ。



「はあ、ネム村にも冬がやってくるわね」



中庭で洗濯物を干していたクリス=ファンタムが同意。メイドだ。



「そうですね。ミモザお嬢さま」


「冬かあ。雪がやって来てまた春が来るんだろうなあ」


「そろそろオンボロストーブの石炭を買い込みませんとね」



あたしはデイリー·チャートで石炭価格や食品価格をチェックする。



「石炭が少しずつ値上がりしてるわね」



レイラ山脈の険峻な白嶺が見える。


「早速石炭関係株を購入しないとね」

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