第2話 何を書けば良いか分からない問題について

ユウキ「今回は書き始めたい人が、陥る最初の問題について解説だ!」

アリス「何を書けば良いのか、分からないでしたね」

ユウキ「ぶっちゃけ思いことを、そのまま書けばいいんだけどな」

アリス「まさかそれがアドバイスじゃないですよね?」


ユウキ「実際、書けない人の1割もこれを出来ていないと思うぞ」

アリス「簡単に思いつけば、苦労はしませんって」

ユウキ「いや。実はちょっとしたコツがある。今回はそれを紹介だ!」

アリス「ユウが実践している事ですね。確かに効果はありそうです」


1.目を瞑って、イメージトレーニングをする


ユウキ「最も簡単なやり方は、これだな」

アリス「えぇ……。こんなので、良いんですか?」

ユウキ「ああ。書き始めたいと思った時点で、その人には書きたいものがあるはず」

アリス「そうですね。なければ、書こうとも思いませんもの」


ユウキ「なのにか書く事が分からないのは、まだ抽象的なものだからだ」

アリス「抽象的なもの。つまりあやふやと言う事ですね」

ユウキ「正直に言うが、俺も自分の中でハッキリしていないものは書けない」

アリス「そうなのですが? ポンポン言葉が浮かんでいるように思えますが」


ユウキ「それは特訓の成果だよ。俺だって最初は1話書くのに、3日かかった」

アリス「ユウの1話は4000文字です。目安程度に」

ユウキ「それが今では、30分で半分書けるようになった」

アリス「それは凄い成長ですね。一体どう関係あるのですか」


ユウキ「まず物語は妄想の延長にあると言っても良い!」

アリス「確かに。自分の頭を表現する事ですからね」

ユウキ「書けない人は、妄想になれていないんだ。恥ずかしいかもしれないが、妄想しないと物語なんて書けない!」


アリス「妄想慣れしろって事ですか」

ユウキ「ああ。それに人間は連想に長けている。ワンシーン妄想すれば、そこに繋がるシーンも、自然と思い付くものだ」

アリス「目を瞑る意味はなんですか?」


ユウキ「その方が妄想しやすいからだ。目を瞑っている時、人は想像力が働く」

アリス「そう言えば、視覚情報が脳の処理で大半を占めると聞いた事があります」

ユウキ「見えないと不安になるから、本能が動くらしい。それを利用するんだ!」

アリス「なるほど。まずは妄想慣れして、書きたいものを具体化せよって事ですね」


ユウキ「具体化すれば、何を書くべきか分かって来る。休み時間でも通学通勤時間でも、試してみてくれ」


2.思った事をそのままタイピングするトレーニングをする


ユウキ「具体化だけじゃ、この問題は解決しない。このステップも必要なんだ」

アリス「何ですか? このトレーニングは」

ユウキ「小説を書く際、単純なタイピング作業をしていると思われがちだ。でも脳は以下の様に働いている」


イメージする→イメージを言葉にする→言葉が適正か判断する→適正なら手を動かす


ユウキ「もっと複雑な処理があるが、ざっくりだけでもこれだけの処理がある」

アリス「書く前のハードルは、高そうですね」

ユウキ「実は書く事が思いつかない人は、3番目。ここが強く働き過ぎているんだ」

アリス「言葉を適正か判断するですか」


ユウキ「ああ。本当は思い付いているんだけど、無意識で言葉を否定している」

アリス「だから書けなくなるわけですね」

ユウキ「まずは『適正判断』を意識してみよう! それを無視してみるんだ!」

アリス「ふむ。しかしそれでは支離滅裂、意味不明な文章になるのでは?」


ユウキ「人間は視覚情報が大半だ。文字を見る事で、考えるより深く思考が働く」

アリス「言語化、連想言葉と言う奴ですね」

ユウキ「見た瞬間、もっと適正な言葉を思いつき、それに修正する事が出来る」

アリス「ふむ。頭で適正かどうかを考えるより、効果的ですね」


ユウキ「でも無意識で言葉を否定しているから、直ぐに出来る事じゃない」

アリス「人間は9割が無意識ですからね」

ユウキ「だから浮かんだ言葉を、タイピングするトレーニングをするんだ」

アリス「文字が浮かぶ、直ぐに打ち込むと言う動作を叩きこむわけですね」


ユウキ「脳は使えば使うほど、その使い方に慣れていく」

アリス「ある人は良く使われる道は、高速道路になると例えていました」

ユウキ「だから書けない人は、思い付いた事を、タイピングする練習から初めてみよう!」


アリス「無意識は意識を向けると、自覚できるそうです」

ユウキ「自分は浮かんでいるのに、言葉を否定していると気が付こう!」

アリス「使って行けば高速道路が出来て、自然と言葉が浮かぶようになるのですね」

ユウキ「ああ。早く書けば、見直す時間も出来て、かなりお得だぞ」


アリス「今回の2つで、何を書けば良いのか分かってきました」

ユウキ「思い付きを具体化し、それを否定せず打ち込む練習をするんだ!」

アリス「この2つを意識しただけで、ユウは劇的に速さが上がりましたからね」

ユウキ「書く事が分かっても、次の問題にぶち当たる」


アリス「どう書けばいいのか、分からないでしたね」

ユウキ「小説にはある程度型がある。次回はそれを紹介だ!」

アリス「次回で形までは持って行けそうですね」


ユウキ「それじゃあ、みんな! 次回も宜しく!」

アリス「お願いします」

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