821 変わらない奈緒さんと変わりゆく眞子

 10箇所ライブでの日程や出演者が発表された……ぐらいの状態ですかね(笑)


***


 ―――初日。


08月04日(火):ニューヨーク州・ニューヨークでの【Nao with GREED-LUMP】の皆さんとの競演!!


当然、奈緒ネェに逢うのも半年ぶり以上だから、妙に興奮が覚め止まない状態。


……っで、ですね。

ライブ会場に行ったら、奈緒ネェ本人が玄関口まで出迎えに来てくれて、感動の再開を味わう訳なんですけどね。


ヤッパリ、奈緒ネェは、なにも変わってないね♪

どれだけ人気が爆発しようが、なにをし様が、お構いなしで、逢った瞬間、イキナリ抱き付いて来て、もぉワンワン泣くんだもんなぁ。


もぉ、このお姉さんだけは可愛いッたらありゃしませんよ。


……とか、偉そうな事を言ってますが。

その言ってる張本人である私も、人目も憚らず、涙がポロポロ零れてさせて号泣したんですけどね。


お陰で、早くも顔がボロボロですよ。


それでいて奈緒ネェは……

『ちゃんとご飯食べてる?』とか。

『勉強で解らない所ない?』とか。

『お金には困ってない?』とか。

『学校では上手くやってる?』とかとか。

相変わらずの、タップリお節介ップリが炸裂する訳なんですよ。


そこまで子供じゃないつぅ~~の!!

これでも1人で生活する様になってからは、結構シッカリしてるんですけどね。


まぁ、いつまで経っても私は、奈緒ネェにとっちゃ『心配の対象』でしかないんだろうね。


……っと。

心配してくれてるのは良いんだけど……なんで同時に『オッパイ揉む』必要性が有るんですかね?


いい加減、これはヤメテ欲しいんですけど。


……っで、その後、ライブ開始までまだ時間がかなりあったので、奈緒ネェの個人的な楽屋で、ゆっくりと、此処最近の話をする事にした。


うんうん、矢張り、奈緒ネェとの会話は癒されるねぇ。



「あぁ、もぉ眞子。この子は、久しぶりに逢ったら、また、こんなに可愛くなってるじゃない。よくもまぁ、逢う度に、そんなに可愛くなれるもんだね。感心したよ」


お褒めに預かり光栄でございます。

奈緒ネェに、そう言って貰えたら心から嬉しいですよ。


この言葉を頂けただけでも、毎日慢心せず、色々我慢して、頑張ってきた甲斐が有るって言うものですよ。


……ってかね、私の話は良いんだけどさぁ。

奈緒ネェの方がズッと綺麗になってる気がするんですけど……なんでですか?



「そっ、そうかなぁ?そんな事ないって。それより奈緒ネェ。奈緒ネェ方こそ、また一段と綺麗になったね。流石、私のお姉ちゃんだよ。でも、これ以上、綺麗になって、どうするの?」

「はいはい、なに言ってんだかね。私はね。眞子と違って元々綺麗なの。それに磨きを掛けるぐらい造作もない事。だったら、常に綺麗になっても当たり前でしょ」

「あぁそっか、そっか。それは納得、納得な解答ですね」

「……納得するんだ」

「そりゃあ、納得しますよ。奈緒ネェは、いつでも№1ですよ」


あの……しないで、どうするんですか?

奈緒ネェの綺麗さは、世間が認める折り紙付きですよ。


私なんかじゃ、どこをとっても、到底及びませんからね。


あぁ……胸の大きさ以外ですけど。



「あぁ、でも、此処だけは、まだ勝ってますね」


さっき再会した時、私の胸を意味もなく一杯揉んだから、その可愛い胸を、私も揉み返してあげますね。


復讐ですよ!!

眞子はリベンジャーなのです!!



「……アンタ、どうやら死にたいらしいわね?顔が凹むまで殴るわよ」

「あっ、あっ、あの……ごめんなさい。調子に乗ってました。2度と言いません」


リベンジャーなのに、一瞬にして殺されるかと思った。

その証拠に、奈緒ネェの背後にはクッキリと『滅』の文字が見えたもんね。


復讐は良くないですね。

何事も、命あってのもの種です。



「ははっ、冗談冗談。……でも、その様子じゃあ。ちょっとは、生活のリズムに余裕が出て来てるみたいだね」

「『余裕』ですか?……ヤッパリ、奈緒ネェから見たら、私、なにか『慢心』してますかね?」

「してない、してない。全然大丈夫だよ。それどころか、よく頑張ってると思うよ」

「本当、奈緒ネェ?本当に、少しぐらい頑張ってる様に見えてる?」

「うんうん、全然、頑張り捲くってるじゃない。もぉ、誰がどう見ても、眞子は、立派な女の子だね」

「あぁ……微妙」

「あっ、あれ?……なんで?なにか気に喰わなかった?」


気に喰わないって、意味じゃなくてですね。


認識として……ちょっと。



「あぁ、まぁ、なんて言いますか。こんな事を言うと、また叱られちゃうかも知れないんですけどね。……あの、出来ればですね。奈緒ネェには、私の事を、本当の『妹』みたいに接して欲しいんですよね。……あの、私に、倉津真琴の影を見るんじゃなくて、私と言う人間だけを単品で見て欲しいなって……いや、あぁ、あの、勿論ですね。奈緒ネェの事は一生大事に想い続けますから。出来れば、ちょっとでも早く、真琴ちゃんの影を消して欲しいなぁって」


悪気があって言った言葉じゃないんだけど、これはまた余計な事を言っちゃったかな?


当然、こんな事を言っちゃったから、奈緒ネェ怒るだろうなぁ……


でも、多分ね。

このセリフが出たのは、8月1日にした真上さんとの会話が原因だと思う。


心のどこかで、まだ、あの影響が残留してるんだろうね。


ハァ……情け無いなぁ。


それにね。

こうやって奈緒ネェに逢ちゃうとね。

普段通りに出来なくなっちゃって、直ぐに甘えちゃうんだよね。


でも、流石に、これは……言っちゃダメだよね。


此処はもぉ大いに反省すべき点ですよ反省すべき点。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


此処最近、結構シッカリとして来ていた眞子なのですが。

矢張り、奈緒さんの様な心を許せる相手に成ってしまうと、一気にヘナチョコ眞子に成ってしまっていますね(笑)


まぁ本人も、今まで頑張って来ているので。

もっと眞子と言う単体の人物として見て欲しくて、こんな発言をしてしまった訳ですし。


さてさて、そんな気持ちが前面に出てしまい、また余計な事を言ってしまった眞子なのですが。

この眞子の発言に対して奈緒さんは、一体、どの様な対応を見せるのでしょうか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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