Ep006 ネット恋愛編 声の中毒
毎日、毎晩、彼と電話で話した。彼からの誘いがあれば寝落ち電話もした。彼の声は低いのに甘く、とても魅力的だった。
私は彼と話したいのか、彼の声が聴きたいのかよく分からなくなっていた。
彼の声に酔っている自分を隠しながら、楽しいお喋りは続く。毎日、お腹を抱えて大笑いしていた。
この頃は書き出し小説を見るのにハマっていて面白い回を見つけては彼が読んで、批評しながら大笑いしていた。その内、彼が書き出し文の投稿し始め、投稿前の文を送ってきてくれて、それも読んで大笑いしていた。彼とのお喋りが私の毎日の楽しみとなった。
彼の声を聴かずにいられなくなっていた。私は彼の声の中毒になっていると自覚し始めた。
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