九月通信:恥ずかしいという気もそんな起きないとか思ってると足元掬われるよ
家主に日がな一日歌っていることがバレた。いや、これはなんというか在宅ワークあるあるなんですけど、音楽かけるじゃないですか、気分が乗るじゃないですか、で、家なわけですよ。カラオケ化不可避ですよね?
というわけでうっかり人がいるのを忘れて歌っていたのが聞こえたらしい。
「そういえばこの間歌ってたの聞こえたよ」
(あ、あの時かー!)
ここで、黙っていてくれたら私の恥はなかったことになるのにという野暮なことは言ってはいけない。それは家族間だけ(実家でも歌ってたので時々評された)の話であって、人が歌ってるって結構気になる。私はとにかくこれは恥ずかしいことではない、と己の頭を洗脳して、
「いやーコロナで在宅になってからというもの、歌上手くなった気がしますハッハッハッハッ」
と返しました。か、完璧では……! とてもいい返しでは……! 歌っているのはバレたものの、まだアカウントはバレてない。
ちなみにスマホを使うと他の諸々もみちゃうので、仕事PCでChromeでシークレットタブ使って音楽聴いてるのですが、どれぐらいシークレットなのかな……と思ったりする。IT部門の人とか見えないのかな。
めっちゃ何回も同じ曲聴いてメンヘラみたいなのとかって見えちゃうのかな……。
ちなみに今月は忙しい時間。ほんと仕事が擬人化したら絶対に刺し違えてやる、という殺意を右手に、エアーナイフを左手に、チャッキーみたいな顔で仕事をしている。右利きなので左手でナイフを持ってやるという優しさを感じて欲しい。よくて大怪我で済むよ多分な。🔪
あ、お友だちの飼ってるワンコ(ポメラニアン)に爆モテした話していいですか? 元々人大好きみたいで、人見知りを全くせず会った瞬間から異様にテンションが高かった。犬に嫌われることはほぼないのですが、熱狂的に好かれることもなく(父親はよく好かれる。小さい頃は弟もかなり好かれていた。これは汗っかきで酸っぱい匂いだったからだと思われる。)、足下をリードがこんがらがるぐらいぐるぐる回られる経験は初めて。ちょっと踏みそうになって怖かった。でも足元をくるくると回って私の方を見上げてくれる子なんて好きになるしかなくない……!?
決定的だったのは、知らない人が撫でたりしている間も、私の方をずっと見ていたこと。私の方が好きなんですね!?!? もしかして!?!?
思わず「こんなに愛されたの人生初めて〜!」という、相手が100%返事し辛い感じの感想を呟いてしまいました……。後々、家に帰ってフワフワ具合を思い出しニヤけながらも反省しました。
いや、本当にビビる。抱っこしてしばらく歩いたのですが、ヘソ天(いわゆる完全にリラックスしている状態)で抱っこしても全然嫌がらないし、めちゃくちゃ目が合う。
あああああかわいかったー! 動物は金魚ぐらいしか飼ったことないんで、責任持てないしなーとペットを飼う予定はないですが、こんなに好いてくれるんだったら揺らいでしまう……! とにかく愛されて満たされました。最高です。でも次会う時に他の人のこと好きになってたら立ち直れないので怖いです(メンヘラ)。
鳥が飛び立った時に、まだ足をしまってなくてダランとしているのがなんか間抜けでいいなと思う。飛行機のタイヤみたいに飛んでいくうちとてもスムーズにしまわれていく。
鳩の群れの中に一匹だけ白い子がいて、スイミーじゃんと思った。白目要員ですね。群れでしばらく飛び回って、屋根に仲良く留まっていた。
今月のハイライトは犬に愛されたことと、時々エッセイに登場していた三年日記(高校生から使い始めた時空が歪んでいるもの)の一年目を書き終わったことですかね。最後の数ページ、昔書いた謎ポエムがあって、すごい消したいんだけど必死で消しゴムを持つ手を抑えています。これは記念……これは記念なんだ……痛いと思うのは私が大人になったという証なんだ……クッ……
私が死んだらまず最初に燃やして欲しいです。本当に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます