いつかまた桜の樹の下で

写真のなかの二人は

晴れた日

桜の樹の下で笑っている


あれは何年前の?

つい昨日のように思われるのに

もうこんなに年月ときが過ぎてしまった


逢えない日々を数えるのは止めたの

細くても繋がっているこの糸を

大切に生きることに決めて


いつか、という言葉は

希望でも諦めでもあるけど

いつか、という言葉は

決して絶望ではないから


今年も桜は咲いて

そうして散っていくけれど

桜の樹は生きている


生命を繋いでいく


わたしたちを繋いでいる

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