嵐のなかの小舟

考えれば考えるほどに

言葉をなくしてしまう


簡単に

救うとか

癒すとか言っても

それが

傲慢な自己満足でしかないことは

知っている


それでも

君がもう一度歩き出せるまで

ただ君のそばにいることなら

この母にもできまいか


人間の残酷さというものに

ズタズタになりながらも

生きるということに立ち向かっている


嵐のなかの小舟


君の後ろ姿

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