死ぬまで生きる
ここ最近、思わぬ人の
訃報に接することが増えた
重ねた歳の分だけ、それは近くなる
遙か遠かったはずの
ゴールのテープが
思わぬところにあったのを
知らされたような衝撃
自分のテープは見えない
でも、わたしはその方がいい
できれば気づかぬうちに
ゴールのテープを切っていた
なんてのが理想だ
最期までせっかちで
あっという間だったって方が
わたしらしいだろうから
生きるのもなかなか大変で
死に方も選べるものではなくて
まあ、人生というやつは
ままならないことばかりだけど
とりあえずは
死ぬまで生きるしかない
誰にも死はやってくるのだから
先人たちを思う
へなちょこの意気地無しのわたしに
その時までしっかりと生きろと
身をもって教えてくれた
愛しい人たちを思う
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