【褒める処】にょろっと短歌 自主企画参加中

大和田よつあし

犀川 よう氏の自主企画 第二回「星、一杯」

第4話 闇夜の金魚

幾兆の星が展開する銀河

アクアリウムの闇夜の金魚


◆思い描いた景色

 眼という器官は脆弱だ。

 見えないものが多すぎる。生物としての生きる為には十分だが、観測者としては不十分だ。

 僕らは等しく、箱の中のシュレディンガーの猫を観ることは出来ない。

 だが、そのうちに進化するに違いない。

 何故なら、歴史とは欲するものに誠実だからだ。

 いずれは観測者としての眼を手に入れるだろう。

 今宵は小さな宇宙の金魚たちを観測しよう。


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