そうじゃねえだろ

 私はイラストレーター志望の男だ。今年で37歳になる。志したのは数年前。30を超えてからの挑戦だが、人生100年時代の今、何事も遅すぎることは無いだろう。


 私は日々の精進を忘れない。今はゲームをしている。最近のゲームは絵がいい。昔に比べ、それは格段に上だ。いいものを観て、肥やしにする。イラストレーターになるのには、大事なことだと思う。


 ゲームが終わったら、次はマンガ。これもゲームと同じ理由だ。マンガも素晴らしいものだ。物語性のあるイラストを描くためには、当然物語も自分の肥やしにするのがよいだろう。


 そして、締めくくりはネットサーフィンだ。SNSの海をさまよう。昨今は様々な絵がSNSに投稿されている。自分が普段見ない絵を観ること。これはインスピレーションに繋がる。寝る瞬間に新しい発想が生まれることが多い、と言われる。今日の締めくくりにネットサーフィンは相応しい。


 さぁ今日も精進した。来週には、素晴らしい絵が描けるようになっているだろう。こんなたゆまぬ努力する毎日を、繰り返し繰り返し、数年前からしているのだ。いい絵が描けない方が不思議だ。


 しかし処女作を描くのは、もっと精進してからの方がいいのではないか。私が天才かどうかは分からない。なにせ、絵を描いたことがないのだから。しかし、努力はしている。もっと精進してからの方がよいかもしれない。


 私は決意も新たに、明日からまた精進することにした。今日も疲れた。これは努力疲れに違いない。それでは寝よう。おやすみなさい。

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