制限時間10秒

「ねえ、B君」


「なんだい? A君」


「僕らって物語の登場人物。つまり、言葉というよりも文字で会話してるよね」


「そうだね。いきなりメタい発言、どうかと思うけど」


「そこは置いておこうか」


「で、なんだい?」


「こんなことを思いついたんだ。今からいう文章を読んでみてくれ」


「よし、まかせろ。読むのは得意だ」


「僕の弟は花粉症。春になると辛そうなんだ。そして辛いカレーが好きなんだ。花粉症の時期にカレー食べてると、これがまた辛そうなんだ。そんな辛い思いしてまで辛いカレーを食うなんて、これがバカの所業にしか見えない。兄としては辛そうな弟を見ているだけで辛いんだ」


「めんどくさい」


「もちろん狙って書いた」


「おおよそ文脈で判断するしかないしないのかな」


「さて、では読者の皆さん。これはどう読みますか?」


「辛くて辛い辛子れんこん」


「答えはCMの後で!」

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