第15話 七五三/『七五三三は散々』

可愛がられのピークは三歳。

七歳の七五三、弟も三歳用の衣装を着て一緒にスタジオで撮影した。髪置きの儀が由来なら、男の子も三歳を祝うのは不自然ではない。弟の五歳の七五三、私は蚊帳の外で、ソロカットの立派なアルバムを見せつけられた。

……私は「小さな彼氏」にはなれないのだから、仕方ない。



◆11月15日は「七五三」/2023年11月15日作

#140字小説 『七五三三は散々』

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