第13話 イリナとルミナスの初顔合わせ

『あ、そ、そう言えば自己紹介がまだだったね。僕の名前はシド。これからはシドでいいよ。あと、僕は3日前に別の世界から来たんだ。だからイリナの方がこの世界について詳しいと思う。何かあったら遠慮なく言ってね』


『そうなんですか、えへ……うふ、そうなんだ、シドは転生者なんだね。つまり私以外に親しい人いないんだね』


『いや、まあ、イリナとは知り合ったばかりだし、他に数人知り合いいるよ』


『え!だれよ!?』

急にイリナが目の前にきた。


『いや、その』


『誰なの?』



……心の中……


『初めまして!イリナちゃん』

いつもの真っ黒な空間にいた。そしてルミナスが隣にいたイリナに挨拶していた。


『あんた?なに?』

イリナはどうやら不機嫌そうだ。


『大丈夫よイリナちゃんシドくんは可愛くて好きだけど別に欲しいわけじゃないから警戒しないで』


『は?うざい』

なんか今にも噛みつきそうだ。


『あ、イリナ、この人はルミナスさん、僕に色々教えてくれた人だよ』


『色々?何?』

まずい、やらかしたか?


『シド、私このババアに話がある。二人きりにさせて』

何だかすごい剣幕でお願いしてきた。

『あ、うん。そ、そだね』

勢いに押されて了承してしまた。



『おい、ババア行くぞ』

『はーババア?可愛くないわ、でもシドくんが良いて言っちゃたしいいわ』


彼女たちは僕から20メートルぐらい離れたところで話始めた。

殴り合いの喧嘩にならないか心配だ。



『終わった。わ、シドくん』

『ごめんなさい。シド、ルミナスさんは悪い人ではなかったわ』

何だか仲直りしたようで何よりだ。


『そうでしょ、ルミナスさんはいい人だよ』

『うん、そうだね』


『じゃ、新しい中も増えたし、これからのこと話そうか』

『そうですね』



『いやーこれでシドくんの魔力使わないで良くなったわー』

『え?』

『えーとねいつもシドくんと会話するためにこの空間用意するんだけど、毎回大量の魔力が必要なのよ、でも、イリナちゃんがきたから細々した生活のアドバイスは彼女から聞いてね』


『あ、そうなんですか』

(なるほど、わからん。魔力?)


『まあ、そういうことだね。今後は私が現れる機会減るけどイリナちゃんがなんでも教えてくれるよ。じゃバイバイ』




『わ!』

気づいたら目の前にイリナの顔があった

気づいたらさっきまでいた宿の部屋の中にいた。


『シド』

なんかずっとイリナが僕を見つめてくる。

イリナの息が顔にかかって顔がなまぬるい。

ベットに寄りかかっているから後ろに下がれない。


(ちゅ♡)

なんの前触れもなくイリナは僕の唇を奪った。


(んま、ちゅぱ)

イリナの舌が入ってくる。


イリナが僕の手を取る。ベットに寄り掛って入りるとはいえバランスを崩したがイリナは止まらない。


(スル、むにゅ)

掴まれていた手に少し冷たく柔らかいのが当たった。

触れてる一部に小さなボタンのような物も感じる。


何だか変な感じだ。

(ぽあぽあする)



(ん、は♡)

イリナの顔が離れた。


『これで、ルミナスさんと同じ。ありがとう、シド』

イリナが何したいのかさっぱりだ。




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