多種族ハーレムパーティでダンジョン攻略
ライカ
第1話 女神
……僕の心の中……
『あなたはトラックに轢かれて死んだのです』
東京の大学に通っていた僕、有馬は白い空間で座っていた。
そして金髪の若い女性が僕に話しかけてきた。
(誰だ?)
『あれ?聞こえてる?』
女性が僕を見て、また話かけてくる。
『はーえい!』
唖然としている僕の頬を掴んできた。
『きみ!聞こえる?私は女神アナ!』
(は?何言ってるんだ?)
久しぶりに女性が近くにいるので自称女神を突き飛ばした。
『誰ですか?ここどこですか?』
よし!女性にビビらずに言えた。
『イタタ、乙女を突き飛ばすとはいい度胸ですわ。まあ、いいわ。私の名前はアナ。女神よ。それとここは貴方達の言うところの天国ね』
(は?!どゆこと?夢か?)
起きた時には変な空間にいて。変な女性がいる。おまけに天国とかわけわからない。
『あ、あの、どうゆうことですか?もう少し』
『あ、わかりにくいよね。詳しく教えてあがる』
自称女神を名乗る女性が説明し始めた。
説明によると僕は日本で交通事故に遭い死んだらしい。そして今僕がいるのは天国のようなものらしい。
『あ、あの、僕はどうなるんですか?』
恐る恐る聞いてみた。
『よくぞ聞いてくれました!』
急に自称女神は元気よく話し始めた。テンションが上がったせいなのか自称女神はぴょんぴょん跳ねている。その度におっぱいがボヨンボヨン揺れて刺激が強すぎる。
『これから君、有馬くんは異世界に行きます!そして世界の英雄となり強い敵をバッタバッタ倒して世界を救うのです!』
『はー』
(何言ってんだこの人)
『あれ〜君元気ないよ!ほら』
自称女神は僕の腕を掴んで無理やり上げさせてきた。
『はい、頑張るぞ〜!』
『お、お〜?』
勢いに押されて自称女神と一緒に言った。よく分からないが多分僕はラノベの世界みたいに転生したのだろう。
『というわけで……』
そのあと急に自称女神は真面目な声になり。話し始めた。
どうやら話によると僕の思った通りラノベ世界ぽく『ステータス開示』と言えば自身の身体能力を数値化したものが視界に現れるらしい。
『ステータス開示』
試しに言ってみた。
レベル1
職業:英雄
スキル:女神の加護・英雄の心
攻撃値:20
防御値:20
俊敏:20
器用:20
知性:20
魔力:20
『お!なんかでた』
視界の前にゲームでよく見るステータスボードが現れた。
『これが君の力だよ』
自称女神は笑顔でこっちをみてくる。そして細かいことを教えてくれた。
レベルは戦闘での経験値であがるらしい。またレベルが上がると攻撃値 防御値 俊敏 器用 知性 魔力全てが一定値上がるらしい。
またスキル女神の加護はレベルアップに関する強力な強化で、英雄の心は精神攻撃無効らしい。
『なんとなくわかりました』
『本当!?じゃ早速いこうか』
自称女神は嬉しそうだ。
『え、あう、はい』
死んだのは事実そうだけど異世界に行くのはなんか
『あれ?元気ない?もーしょうがないなー。はい!この剣あげる!』
ウジウジしている僕に耐えかねたのか持ち手に大きな赤い宝石をつけた剣を渡してきた。
『これは経験値の量を増やす剣だよ。あ、あと困った時は「女神アナ様助けてください」て念じれば助けてあげるから。これで満足!?』
(なんやこれ?)
『はーもういいわ』
自称女神は無理やり僕の手を掴んで自身の胸の谷間に僕の手を入れさせた。
(うぎゃ!)
初めて女性のおっぱいに触れたきがする。ムニムニしていて気持ちいし、暖かい。
『ちょ!と!なにずっと触ってんのよ!』
自称女神は頬を赤ながら僕の手を払ってそう言った。
『は、はい、もうおしまい!早く行って!』
『ごめん、うん、行くよ』
初めておっぱい触れたし行くしかない。
……とある村……
目が覚めると草原の上で寝ていた。
『よいしょ』
体を起こしてみる。
一面だだっ広い草原だ。そして遠くに村らしきものが見える。このまま寝たいがおっぱいを触ったのだからきちんと村に向かうべきだろう。
村の入り口らしきとこに着くと誰一人としていなかった。
(みんな寝てるのかな?)
寝ているはずはない。こんな天気の良い日に人一人いないのは変だ。
『キャーー!!やめて!』
女性の叫び声がした。
(なんだろう、帰ろうかな?ヤバそうだし帰るか)
村まで行くのはいいがいきなり戦闘とかになるのは嫌なので行きた道を帰ることにした。
『ふー怖い怖い。帰ろ〜』
(帰るなーーー!!)
急に頭の中から声が聞こえてきた。
思わず目をつぶった。
目を開けるとそこはまたさっきの白い空間だった。
『私、女神様の胸もんどいて帰るの!?ねえ!乙女の胸もんでそのお礼がこれ!?あんまりよ!』
目の前には涙目の自称女神アナがいた。
『いや、でも怖いし』
『はーこっちだって男の人に触られるの初めてで怖かったし!そっちだけずるい!』
『いやでも』
『でもじゃありません!第一貴方は強いの。だから安心して助けに行って。それともし行く気ないなら、あなた殺すわよ』
『え』
『わかったでしょ。さ!はよ!女の子を助けてあげて』
気づいたらまた村の門の前にいた。
『もう、容赦しないぜ!ぐへへへへ』
汚いおっさんの声がした。
(うー行きたくねー。でも死にたくない)
怖いから行きたくないがここで行かないと今度は自称女神に殺されてしまうらしいから頑張るしかない。
僕は声のした方へと走った。
ガタイのいいおっさん数名と集団で固まって怯える人たちが見えた。
(あれ、絶対盗賊だよね。強そう)
正直アメリカのボクシング場にいそうなおっさんばっかで怖い
『キャ!ママ!』
おっさんの一人が少女を掴んだ。
『へーかわいいねきみレロレロレロ』
おっさんはベロで少女の顔をぺろぺろ舐め回してる。気持ち悪い。
『娘を返して!』
母親らしき人が少女の方へ走った。
『てめー!』
おっさんが母親めがけて剣を振りかぶった。
(行きなさい!!!)
頭の中で自称女神の声がしたのとともに気づいた時には僕はそのおっさんの方めがけて走っていた。
(カーン!!)
僕は持っていた剣で男の剣を止める。
『てめ、何もんだ!』
おっさんが叫んできた。息が酒臭い。
(くっさ、てか、やばくね?)
『え。えと、有馬です〜〜』
こわばって変な声で言ってしまった。恥ずい
『なんやてめ。ビビてんじゃん。雑魚が』
男は剣を振り直し今度は僕の横腹めがけて切りかかってきた。
『うぎゃ』
ビビておっさんを突き飛ばした。
(ドーン)
おっさんは剣を落として二、三メートル飛んで行った。
(あれ?なんか僕強くね)
『おい!てめ。死にたいようだな』
おっさんが殴りかかってきた。
『マジかよ。どりゃー!』
僕はそのおっさんの腹めがけて思い切り殴った。
(グブ!)
『ドワーーー』
(ゴン!)
おっさんは飛ばされ意識を落とした。
(やったのか)
『お頭ー!!!』
数名の盗賊が倒れたおっさんの元へ行く。
『覚えてろよーー!!!このガキー!!』
何だか盗賊たちは去って行った。
『ありがとう。お兄ちゃん!』
そばにいた少女が話しかけてきた。
『いやまあ。当然のことだよ。ははは』
少女と同じ目線になるように腰を下ろして僕は言った。
『うんうん、すごいよ。ありがとう!……ちゅ!』
少女にキスされてしまった。心なしか少女も恥ずかしそうだ。
なんとか上手く行った。ようだ、本当に僕は自称女神の言った通り強いみたいだ。ガタイのいい大人のワンパンできるぐらいには。前世では雑魚だったので嬉しい。
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