幕間 休みは望まない

  よし、書き終わりた……。


  「おい」


  またお前か?世界観を壊すのは一回だけは十分だよ。


  「聞いたぞ……この世界物語のすべてはお前の意のままに動かせるんだろ?」


  それがどうした?自分のちっぽけさを認識したのか?


  「さっさと次の刺客をよこせ」


  ………。


  「俺は無駄に待つのは嫌だ。速攻で決着をつけようぜ! この野郎!」


  お前、自分が何を言ってるかわかってるのか?


  「わかってる」


  いや、わかってねぇ!激しい戦闘の後、一息として休憩のエピソードは必要だ! 強敵の後にすぐ次の強敵が出てきたら、神様たち《読者たち》は神経を逼迫されすぎて疲れ果てる!


  「その人達どれだけストレス耐性が低いのか……」


  とにかく、すぐに次の章には進めない!お前は魔王城でさくらちゃんとイチャイチャしろ!


  「俺は魔王城の中でドOOエを遊びするぞ」


  は?


  「聞こえなかったのか? 俺は魔王城の中でOラクOを遊びするぞ」


  聞こえたって! 俺はお前がその伏せ字の仕方覚えたの事を驚いてるんだ!


  「よく聞け、ここでは伏せ字を使ってやってるけど、本篇に入れば、伏せ字を外して、そのゲームの全名をそのままセリフにするぞ!」


  あわわ……。


  「そしてさくらに『次はゼOダで遊ぶ、レベリング頼む』と言うんだ」


  …………。


  「その後、さくらに攻略サイトを検索させ、サイトの内容を『そのまま』読み上げさせる。さくらはきっとその全文を本文にコピペするだろうな」


  なんでもするから、勘弁してくれ。

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