第18話

18話


今日は迷宮に行く。

いつも通り、団長、副団長、ダルクを連れていく。

そうだな、今日は普通の三層を目指そうか。裏三層は後日でいい。


「ゴブリンの次はなんですかねー」


「オークとかウルフとかかしら?」


スライムとか泥人形とかかもしれないけど。

金になるか食えるやつがいいな。オークよりはウルフのほうが売れる。泥人形はカスだ。


まずは二層目を軽く探索。

どうせゴブリンしか出てこないので、俺の魔法でサクサクと進む。石ころが貫通する程度の相手なら居ないのと同じだ。


「石ころなかったらどうするんですか? 」


「ダルク、あなた今までなにを見てたの」


「すいません!」


はぁ、前見せたのにね。


「次見せてあげる……けど、吐かないでね」


「了解です!」


団長はちょっと嫌な顔したな。どうなるかちょっと想像ついた?


というわけで次のゴブリン。

『持ってるものを高速で射出する魔法』ではない魔法で討伐するのを見せてやる。

ま、これは前見せたからな。


「『空間を切り取る魔法』」


はい、これであのゴブリンは、俺の魔法を壊さないと、切り取られた空間から逃げられない。

それから、こうだ。


「『容器の内部を加圧する魔法』……うっ、やっぱ飛び出た」


ゴブリンは全身の骨を粉々に砕かれ、内臓を吐き出して絶命。血まみれだな。


「うえ、すごいっすね……」


「ダルクも食らってみる? 『空間を切り取る魔法』」


「え、え!? いや、お嬢、冗談すよね、え、ちょ、待ってください!」


魔法の内側をバンバンと叩いている。頑丈だろう?


「『容器の内部を加圧する魔法』」


「え、なんかからだが、ちょちょちょちょマジ! マジで! ごめんなさい! 死にます! 死にますって!」


……死ぬほどの圧はかけてないけど、さすがに虐めすぎたか。ダルクの股らへんを見て、団長からもストップがかかった。


「『汚れを落とす魔法』これで分かった? 石ころなんか無くても私は強いの」


「わ、わかりました!申し訳ございません!」


漏らさせるつもりはなかったんだけど、加圧と恐怖で効いちゃったかな。ごめんな。誰にも言わないから。





なんだかんだあり、三層へ。

迷宮は、大抵は五層ごとにボスがいる。つまりそこまではボスなどなく、ただ下るだけだ。裏ルートはまた話が別だけど。


三層は、また少しだけ横幅が広くなった。

敵は……ああ。


「ハズレね」


「ハズレでございますか?」


ホブゴブリン。ゴブリンより少し背が高く、粗末な武器や防具を携えていることが多い。

食えないし金にもならないし、でもゴブリンより強いしでいいところが無い。


「いや、まぁ、金属の武器なら有用かな?」


俺ならゴブリンと同じように処理できるし、武器防具も有効活用できる、かもな。

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