第2話 秘密の場所
大学の日常が始まり、杏里は新しい生活に少しずつ慣れてきた。講義の合間には美咲や涼太とカフェでおしゃべりをしたり、図書館で勉強をしたりする日々だった。
ある日、涼太が杏里に、「君に見せたい場所がある」と言って、手を引いてどこかへ連れて行ってくれることになった。涼太が連れてきたのは、町のはずれにある小高い丘だった。その丘の上には、古びた木造の展望台が建っていた。涼太は杏里を展望台に連れて行き、そこからの絶景を見せてくれた。町全体が一望できるその場所は、まるで秘密基地のような雰囲気だった。
「ここは、小さい頃からの秘密の場所なんだ」と涼太は話す。「悩んでる時や、何か大切なことを決める時は、いつもここに来て考え事をするんだ。」
杏里は涼太の言葉に感動し、その場所が涼太にとってどれほど特別な場所であるかを感じた。そして、涼太が自分にその場所を見せてくれたことに、嬉しさとともに、彼に対する特別な感情が芽生えてくることを感じた。
夕暮れ時、二人は展望台で夕日を眺めながら、お互いの夢や未来について語り合った。涼太は、将来は研究者として海外での活動を目指していること、杏里は、子供の頃からの夢である作家になることを目指していることなど、それぞれの夢を語り合った。
帰り道、涼太は杏里の手を握り、「君と一緒に、これからもたくさんの特別な場所や思い出を作りたい」と言った。杏里は涼太の言葉に心から感謝し、涼太に対する気持ちが確信に変わっていった。
その後、涼太と杏里は、互いの夢を応援し合いながら、甘酸っぱい大学生活を過ごしていくことになった。
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