132 なんてこった・・・


※今回、久しぶりなので、めっちゃ長くなってます。申し訳ありません。


●不幸は続くよどこまでも


 祟りか呪いかわからないですけど、前回書いたエピソードで打ち止めになったかと思いきや、これがまだまだ続いているんですよねえ。


 まず、ブルーレイレコーダーの具合が悪くなって、レコーダーからブルーレイディスクに録画しようとして3枚失敗。

 これはたぶんレンズにゴミがついているに違いないと思い、行きつけのドラッグスーパーで売ってないかなと思いましたが、売ってなかったので、隣町のホームセンターまで行って手に入れました。


 早速使ってみようと思ったんですが、説明書を読んでも使い方がよくわからない。レンズクリーナーは、それ自体がブルーレイディスクと同じ外観で、「湿式」と「乾式」があるそうです。

 私が買ってきたのは「湿式」で、説明によると「ブラシにクリーニング液を1回塗布してディスクをプレーヤーにセットする」とあるんですが、ブラシなんかついてないし、ディスクのどこにクリーニング液を塗布すれば良いのか、まったくわからないんです。


 それでネット検索してみたら、レンズクリーナーの使い方についての動画があったので、見てみました。

 そしたらクリーニングディスクの裏面に、6本くらい小さなブラシがついていて、それにクリーニング液をつけるのだそうです。


 でもそんなブラシ、ディスクにはついてなかったぞ、と思ってよくよく見てみたら、1本だけ小さなブラシがディスクから立ってました。なるほど、ここにクリーニング液を塗ってプレイヤーにセットして、回転させることでレンズの汚れを取るのか。


 おかげでうまくいきました。


 次に新しいパソコンですが、「WINDOWSをアップデートしてください」というメッセージを無視していたら、勝手に再起動し始めました。

 おかげで表計算ソフト(EXCELではない)で作っていたデータが消えてしまいました。保存していなかったんです。これはかなりショックでした。


 これで本当に打ち止めかなと思ったら、一昨日、今度は腹を壊してしまいまして。予報と違って雨も降っていたし、おかげで買物に行けませんでした。

 昨日の夕方までに何とか体調を整え、買物を済ませましたが、昨日はこちらでも猛暑日で、午後5時の段階でもまだ32度だったので、また借り車庫からの200メートルあまりの距離で熱中症になりそうでした。


 もう本当にこれで最後であって欲しいです。



●最近見た特撮系の映画と「燃えよドラゴン」


 最近「スカパー!」で「シン・ウルトラマン」と「シン・仮面ライダー」を放送しました。どちらも庵野秀明氏が脚本を手がけ、「シン・仮面ライダー」の方は監督も務めた作品です。


 先に「シン・ウルトラマン」を観たんですが、なんかこれ、私の作品「グレイトヒーローズ」と似たような雰囲気の作品ですね。

 いや、なんか偉そうなことを言ってしまいました。悪気はありませんので、ご勘弁ください。


 次に「シン・仮面ライダー」を観ました。こちらは何というか、クセが強いというか、一種の宗教観のようなものを感じる作品でしたね。う~ん、悪く言えば主な登場人物の発する言葉が「きれいごと」過ぎるというか。


 それよりも印象的だったのは、ゴジラシリーズの「シン・ゴジラ」と「ゴジラ-1,0」を含めると、これら特撮映画に登場する俳優さんが「被っている」ことです。例えば、


・浜辺美波さん・・・「シン・仮面ライダー」、「ゴジラ-1.0」


・斎藤工さん・・・「シン・ウルトラマン」、「シン・仮面ライダー」※「シン・ゴジラ」にも出ていたらしい。


・竹野内豊さん・・・「シン・ゴジラ」、「シン・仮面ライダー」


 もしかしたらほかにもまだいるかもしれませんが、なんかこの方たち「特撮映画御用達」みたいな感じになってますね。


 あっ、馬鹿にしているわけじゃないんですよ。私、特撮映画大好きですから。「平成ガメラ三部作」が一番好きですし。だからそういうの、むしろ嬉しいんですよ。

 こういう方たち、もっと増えてくれるといいな。



 一方で許せないこともあるんですよ。ス○パー!の「ムービープラス」チャンネルで7月に「ガメラ2 レギオン襲来」を、副音声で3人の映画評論家によるオーディオコメンタリー付きで放送したんです。


 「ガメラ2 レギオン襲来」は、平成ガメラ三部作の中でも一番多くの支持を得られる作品だと思います。最も感動する場面は2つあって、


①ガメラがレギオンと戦っているときに、「我々の火力は無限ではない」とガメラの援護をためらっていた自衛隊の師団長が、ついにガメラとの共闘を決意し、「レギオンの頭部に火力を集中し、ガメラを援護しろ」と命令する場面


②レギオンを倒して飛び去ってゆくガメラに、自衛隊員の一部が敬礼して見送る場面


の2か所なんですけど、3人の評論家はこのとき全然関係のない話をしていて、この場面の感想をまったく述べなかったのです。


 それに、ガメラが最終兵器「ウルティメイト・プラズマ」を繰り出したときに、1人が「たぶんガメラは自分が何をしているのかわかっていない」などという見当違いなことも言ってました。「んなわけないだろう!」と怒りさえ覚えてしまいましたね。


 その方たちが有名な評論家なのか知らないですけど、もう少しましな人選はできなかったのでしょうか? せっかくの企画が台無しです。


 すみません、ガメラのことになるとつい熱くなってしまって。


 平成ガメラ三部作のうち、ガメラ2とガメラ3は何度観ても感動するんですが、一方で「あれ? こんなにつまらなかったっけか?」という映画もあります。


 それは「燃えよドラゴン」です。前のエッセイの第37回で、私はこの映画を絶賛したのですが、ずいぶんと久しぶりに観たら、なんか船で要塞ようさい島に上陸するまでがものすごく冗長で、上陸してからもブルース・リーの格闘シーン以外はほとんど観るべきところがない感じがしました。なんてこった・・・。


 長く生きてる間に、人って変わってしまうんですね。



●推理士・明石正孝シリーズ振り返り


 いろいろとアクシデントが続いていたので、ちょっと遅くなりましたが、恒例の「新作ミステリー振り返り」を行いたいと思います・・・と思ったんですが、シリーズ全体の総括になってしまいました。


 まず新作「特命への道」に関していえば、「作品の出来に満足しているか」と言う点に関しては、やっぱり満足はしていないわけなんですけれども、何となくわかってきたのは「このシーンを書きたい」と思うシーンができて、それからストーリーを肉付けしていくという感覚ですね。


 思えば私、元々は「SF」を書く人間だったはずなんですよ。それが浅見光彦ミステリードラマを観ているうちに、自分でもそういう話が創りたくなって挑戦したのが「神体山(しんたいさん)殺人事件」でした。


 中学・高校以降、推理小説をまったく読むことなく過ごしてきた人間にとっては、無謀な挑戦でした。小学生の頃の記憶を頼りに創ってみようと思ったとき、私は警察組織に詳しくないので、刑事を主人公にはできません。


 そこで「探偵」が主人公になるのですが、現代で「探偵」というといわゆる「興信所」をイメージしてしまって、それもなんか違うような気がします。


 それで「基本的に推理しかしない」ということと、「それを商売にはしない」という探偵像として「推理士」という言葉を思いつきました。これはちょっと新しいかも、などという根拠のない自信により、「明石正孝」という大学生ができあがってきたのです。


 なんで明石がああいう性格になったのかというと、やっぱり「相棒」の杉下右京と「ガリレオ」の湯川学の影響なんでしょうね。


 第1作が想像以上に支持してもらえたので、頑張って「猫探し殺人事件」と「迷宮入り殺人事件」を書きました。タイトルに「殺人事件」を入れたのは、間違いなく浅見光彦シリーズの影響ですね。


 第4作「密室の容疑者」を考えたときに、初めて「殺人事件」というタイトルの呪縛から逃れられたわけですが、その後「禁断の捜査」の最後で、明石が空手の達人であることを明かし、「凶器の行方」では実際に不良を撃退するシーンが盛り込まれます。


 なんでこういう展開になったのかというと、ニューヒロインの佐山美久の存在が大きいんですが、ドラマ「ST 赤と白の捜査ファイル」の再放送をスカ○ー!で観たときに、窪田正孝さん演じる「黒崎刑事」の影響を受けたのかも知れないことに気づきました。


 黒崎は武道の達人で、めちゃくちゃ強いんです。元々「明石正孝」の「正孝」は窪田正孝さんから取った名前ですので、知らない間に黒崎のイメージがすり込まれていたのかも知れません。


 あと、考えてみたら私は最初の作品「グレイトヒーローズ」以外は短編ばかり書いているのですが、その理由は「長いと自分で覚えていられなくなる」からなんです(笑)。

 短編でも後で書き忘れに気づいたり、人名の間違いを繰り返したりするくらいですから。その最たる例が第7弾の「明石正孝、最悪の事件」でした。これ、私にとっても最悪の事件でしたね(笑)。


 どの作品も、だいたいワン・シチュエーションやワン・シーンを元に肉付けされています。例えば、


①「神体山(しんたいさん)殺人事件」・・・子供の頃の遠足のときに、山頂の神社で正体不明の動物のミイラを見た記憶を元に作りました。


②「猫探し殺人事件」・・・漫画「黒子のバスケ」の主人公・黒子テツヤの得意技「ミスディレクション」をヒントにしました。


③「迷宮入り殺人事件」・・・地下道を自転車で走ったときに思いついたアイデアと、浅見光彦ミステリーの「後鳥羽伝説殺人事件」をヒントに作りました。


④「密室の容疑者」・・・これだけは何がヒントだったのか思い出せないんですが、「相棒」あたりでよくあるパターンなんじゃないでしょうか。あと、アメフト漫画「アイシールド21」もちょっと関係してましたかね。


⑤「禁断の捜査」・・・私が勤めていた頃のパワハラ上司をモデルに作りました。


⑥「凶器の行方」・・・ネタに困って、昔唯一考えていた推理小説のネタを焼き直ししました。


⑦「明石正孝、最悪の事件」・・・どれが、とは特定できないんですが、浅見光彦ミステリーなどによく見られる「異母兄弟ネタ」と、「相棒」の杉下右京が犯人に激高するシーンにインスパイアされました。


⑧「管理官・田中の犯罪」・・・最初は、ファーストネームすら明らかにしていない田中管理官を深掘りしようという意図もあったのですが、結局ボツに。「成りすまし」を扱ったトリックを思いついて作りました。


⑨「特命への道」・・・明石と三上が新幹線に乗ってる最初のシーンと、明石と手をつないで帰って行く佐山美久が、三上たちに振り返ってバイバイするシーンだけを思いつき、そこから「交換殺人」をテーマに肉付けしたんですが、「もうひとひねりしてみよう」と思ったのが、うまくいかなかった感じですね。


 ⑧と⑨の間の8.5弾、「明石、推理を語る」は、実は単に⑨への導入部だったんです。


 それから最新作「特命への道」は、「特命係ってなんだろう?」というところから始まったんですけど、2000年代の刑事ドラマを観ていると、「捜査方針に従わない者は許さない」だとか、「捜査一課と捜査二課は犬猿の仲」だとか、それはどうなんだと思わせる内容が多いんですよ。


 それで「捜査方針に従わない特命係って、やっぱりあった方がいいんじゃないか?」と考えるようになって、ああいう話になったんです。


 ところで、最後のシーンで明石が言った問題のセリフ、「昔は男女の年齢差が5つか6つくらいの夫婦が多かった。だから小学校6年生になったら、新入生の1年生の女子と仲良くなっておけ、なんて言われたそうだ」は、果たしてどこから来たのか?


 実はこれ、昔誰かに言われたか、何かで読んだかしたんですが、元々の出典がわからないんです。誰か知ってる方がいらっしゃいましたら教えてください。


 とりあえず、「グレイトヒーローズ」の第2部の続きをちょっと書きながら、推理士シリーズを続けていきたいと思います。


 私は自分が読んでもわかりやすいように、「単純に、簡潔に」を心がけているのですが、そのせいで奥行きのない作品になってしまいがちです。そこも何とかしなくてはいけませんね。


 さて、推理士シリーズの次の話は、ちょっとだけシチュエーションが浮かんでいたのですが、なんとパソコンがクラッシュして使えなくなっている間に、すっかり忘れてしまいました! なんてこった2・・・。



●最近の大谷さん


 今日の大谷さん、ホームランを打ちました。盗塁も決めました。でも、試合前の段階での8月の打率が1割6分だそうで。ひどいもんです。ノーヒットの試合と空振り三振、そして見逃し三振も多いです。


 なまじホームランがたまに出るので気づきにくいかも知れませんが、「ここでこそ打って欲しい」という場面では、まったくと言っていいほど打てていません。


 ちょいスランプの時は「真ん中しか打てない」状態でしたが、今は「真ん中も打てない」状態です。今日の相手チームの先発ピッチャーは、ストライクになった球のほとんどが真ん中の甘い球だったのに、1球以外はことごとく打ち損じました。


 つまり大スランプです。


 アメリカの健康診断のメニューがどうなっているのか知りませんが、一度視力検査をした方が良いと思います。それくらいおかしいです。


 あと、いくらDH(指名打者=ピッチャーの代わりに打つ人)で守備をしなくてもいいからといっても、あれだけ盗塁で走っているんですから、たまには休養させてくださいよ監督。


 チーム状態も良くありません。序盤で4点取ったら打ち止めなのか? と思うくらい、後半に点が入りません。ドジャースは地区首位ですが、2位と3位がどんどん差を縮めてきています。


 おまけに明日はブルージェイズ対カブスの試合の中継で、ドジャースの中継がありません。なんてこった3・・・。



●本日の猫


 初代と2代目の家猫が「白黒ハチワレ」だったせいか、今も「白黒ハチワレ」に親しみを覚えます。

 今うちにいる「白黒ハチワレ」は、アミコ(オス)、ハチコ(メス)、ハチオ(オス)、ハナ(メス)の4匹です。


 この中だと、ハチオ以外はみんな私に寄ってきてスリスリします。人懐こいです。一番人懐こいのは、やっぱりアミコですね。


 めっちゃかわいいんですが、随分大きく育ちました。同居猫のミミ(オス)よりも大きくなりました。今、1歳と1か月です。


 ほぼ同じ時期に生まれた「猫の集会所」の元気(オス)も大きく育っています。この2匹、よくご飯を食べてるからなあ。

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