第38話 アパッチ砦

 宇都宮の中でも特に犯罪多発地帯と恐れられているオリオン通りにある東武署は唯一の安全地帯であることから、“アパッチ砦”と呼ばれている。ここに18年も勤務している鈴木課長は、新人警官の米倉と組んで犯罪に立ち向かっていた。


 ある日、麻薬中毒者による警官射殺事件が起きる。その翌日に着任した新署長、獄門は、皆の前で解決に向けた厳しい訓示を告げる。しかし、事件は解決のめどがつかないばかりか、鈴木の仲間の警官は暴挙を働く始末であった。


 そんな中、麻薬密売人たちが、病院の一室に人質にとってたてこもる事件が起こった。人質の中には、鈴木の恋人で看護婦の蘭もいた。

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