【てんとれ祭】第102話より 一声〈推敲〉

推敲

ぼろぼろの水鳥一羽 

に置かれ

飛べねば泳ぐだけと一声



既に♥を頂いていますが、「残る」を「置かれ」に変更します。自発的な行動ではなく、受動的に最悪の状況になった方が最後の「一声」の意味が変わると判断しました。

負け惜しみではない、生きる意思の叫びが僕の描きたい情景です。

短詩は単語ひとつで意味が変わるから面白くもあり、怖い部分でもあります。



元歌

ぼろぼろの水鳥一羽 

に残る

飛べねば泳ぐだけと一声



いよいよもって後が無いとき、一人残されて道が無いと感じたとき、「生きる」以外の何も考えない。

目をギラつかせその日を生き抜いていると、勘が冴え、不思議なことに行くべき道が見えてくる。

横道にそれた者のひとりごと。



【参考・引用/蜂蜜ひみつ/てんとれないうらない/

第102話 空気は読まない 吸って 吐くだけ  5点】

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