第19話 記憶の彼方
僕は夕方に車を飛ばして海へと向かった。
髪は白髪が混じり高齢者の年齢に差し掛かった。
(だが、今日はどうしても海へ行きたかった)
砂浜を歩いて海を眺める。
夕陽の光と海がキラキラと輝いている。
寄せては返す波の音。
目を閉じると昨日の出来事ように思い出す。
『大切な思い出はね。心の宝箱にしまわれているって思うの。』
はにかむように笑う彼女
黒髪のロングストレートが風で靡く。
『私が星になっても、あなたの心には私が生きているから....』
鼻の奧がツンとして涙が溢れそうになる。
(逢いたい...声が聴きたい)
僕は今でもあの日眩しく笑う君との思い出を心の宝箱に閉まって生きている。
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