第12話 命

人間はいつか死ぬ

限りがある命だから、後悔しないように生きるのだ。

一度きりの人生なのだから....


親や大切な人を亡くす経験

生きてる限り直面する出来事だ。


立っていられない悲しみが襲ってくるだろう。

涙が枯れるまで涙を流すだろう。

出尽くしたあとに、一呼吸置こう。


故人の使ってたお茶碗で好きだったものを食べよう。残した品を身につけて、亡き人の温もりに包まれよう。


忘れないでいてあげることが、故人を偲ぶってことだから...


若い女性が形見の指輪を小指につけて、ベランダから夜空の星たちを見つめる。


「おばあちゃん、わたし頑張って生きるよ」

そう呟いた時、星がキラリと光るのがわかった。




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