【事件編あらすじのみ抜粋】※約5000字
〇「休暇編」あらすじ
リィア国の上級騎士ティロ・キアンは上司である上級騎士筆頭の娘であるレリミア・トライトを誘拐して隣国へ亡命する。
隣国でリィアへの反乱の意を持つ反リィア組織に世話になることになり、代表者であるシェール・アルフェッカをはじめ周囲はティロを不審に思う。ティロは組織内で一番のセラス・アルゲイオに勝ち圧倒的な剣の腕を見せつけることで認められる。
セラスと鍛錬に励んでいるうちにティロの協力者である発起人ライラと彼の旧友であるシャスタ・キアンが合流する。ライラ以外ティロの誘拐の理由を知るものはなく、また反乱の意も不明なままであった。
〇「懐旧編」あらすじ
強盗を繰り返していた身元不明で閉所恐怖症の少年が捕獲された。少年は特務予備隊に身柄を移され、そこでティロと名乗り剣技の腕を磨いていく。ところが閉所恐怖症のために特務になることが叶わず、自殺を図ったところを同じ予備隊に所属するシャスタに止められる。
その後ティロは一般兵としてリィア軍に在籍し、オルド攻略のために戦場であるトリアス山に送られる。そこで特務で培った技術を生かしてオルド兵を大量に撃破し、過去に因縁があると思われる将校を秘密裏に抹殺する。ところがリィア軍では命令違反があったとされ、ティロの活躍はなかったことにされる。
落ち込んでいたティロは、知り合った女性に「リィアに恨みがある」という話をする。すると彼女は彼のためにリィアを滅ぼそうと言いだし、反乱のための名前をティロにつけろと迫る。「ライラ」の名前をもらった彼女は本当にティロのために反乱を画策し始める。その頃、命令違反のためにティロは山奥にあるコール村の関所勤務の辞令を言い渡される。
2年後、査察旅行の一環でコール村を訪れたリィア軍上級騎士隊筆頭ゼノス・ミルスは稽古中に居眠りをする不遜な隊員と手合わせをする。リィア軍内でも指折りの実力を持つゼノスに匹敵する実力を見せた隊員は実は寝不足でふらふらになっていたティロで、底知れぬ実力を感じたゼノスはティロをすぐに上級騎士へ推挙することを約束して村を後にする。
〇「積怨編」あらすじ
上級騎士隊筆頭のゼノスによって上級騎士へ昇進したティロだったが、持ち前の剣の腕以外は卑屈で人と最大限関わらないように過ごし、特にゼノスを困らせていた。ゼノスはティロを何とかしようとするが、査察旅行中の背任容疑をかけられ除隊することになる。最後にティロの本気を引きだそうとするがそれでもティロは心を開かず、ゼノスは失意のうちにリィア軍を去る。
ゼノスに次いで筆頭に就任したザミテス・トライトはティロを自分の息子の剣技の師として迎え入れ、少しでも他人と関わらせようとした。トライト家に通うことになったティロの様子はどんどんおかしくなっていく。
ある夜河原でひとりでいたティロにライラが話しかけると、ティロは災禍の際姉と逃れるところをリィア兵に捕まり、暴行を受けた挙げ句生き埋めにされたことを告白する。そしてそのリィア兵こそがザミテスであり、彼の下で生きた心地がしていないことをライラに伝える。ライラに促され、ザミテスへ復讐することをティロは決意する。
トライト家にセドナという女中として潜り込んだライラはザミテスの娘レリミアの世話係になる。ティロは何とか上級騎士を勤めながらザミテスへ復讐をするための準備として「副業」に精を出す。
ティロはトライト家全員を抹殺するためにレリミアを旅行に誘い出す計画を立てる。紆余曲折あったが、ティロはクライオの反リィア組織へレリミアを誘拐していくことになる。ライラはティロの亡命を手助けし、レリミアを連れてクライオへ向かうティロを無事見送る。
〇「執行編」あらすじ
クライオの反リィア組織ではシェールがティロの扱いの他に、ライラによって運ばれてくる大量の出所不明金に悩んでいた。その頃ティロはシャスタと共にリィアの現役の特務リオと接触する。反乱直前に全ての代表者がリィアの首都へ集まることになり、シェールと付き添いのセラス、そしてティロがリィアに前日入りをする。
翌日会場へ向かうとそこは地下で、閉所恐怖症のティロは階段を降りることも出来ずに会議に参加することができなくなってしまう。シェールはセラスと会議に参加し、他の代表者たちと当日の打ち合わせをする。その帰り、ティロはシェールに自決を仄めかすような不穏な言伝をする。
不安になったシェールはライラに尋ね、ライラはティロの復讐計画について打ち明ける。話によるとティロは代表者会議の間にザミテスの妻と息子を殺してきたらしい。心配になったライラがティロを探しに行くと彼は一人で思い悩んでいて、相変わらずライラを突き放す。
復讐当日、ティロは査察旅行から帰ってきたザミテスを待ち伏せして昏倒させる。目を覚ましたザミテスが見たのは、拘束されたレリミアだった。ティロは16年前の凶行についてレリミアを人質にザミテスを問い糾すが、ザミテスは明確な答えを拒否する。業を煮やしたティロは16年前に受けた仕打ちをレリミアに説明するが、レリミアはティロを信じなかった。ティロはザミテスとレリミアを穴に落としてその上から土を落とし、二人を生き埋めにする。
復讐を遂げたティロをライラが迎えに行くと、疲弊したティロがいた。ライラは再度ティロの真意を尋ねるが明確な答えはなく、ティロは翌日そのまま失踪してしまう。
〇「反乱編」あらすじ
作戦直前にも関わらず、シェールたちは失踪したティロを探していた。倒れていたリィアの特務ノットから得た「ティロは先に首都へ向かった」という情報を信じ、予定通りシェールたちは首都へ進軍することになる。
辿り着いた首都は未明からの軍本部の大規模な火災で混乱していた。リィア兵も反乱軍もなく消火と避難に追われている間に反乱軍の実行部隊が軍本部を掌握、反乱は達成される。
その後代表者たちだけ集められ、極秘の会議が行われる。そこでリィアの第二王子が誘拐され、更にこの火災を引き起こした張本人がティロではないかという疑惑について話し合われた。シェールとシャスタはティロが亡命を企てるならかつて勤務していた山奥の関所から逃れるのではと推測を立てるが、そこでシャスタが未だにリィアの特務として潜伏していたことが発覚する。
シャスタはティロと第二王子を追いかけて関所へ急行するが、既にティロは関所を抜けた後であった。知らせを受け取った首都では反乱軍の代表フォンティーアによりリィア王家とそれに連なる氏族の処刑が断行される。ティロと第二王子は死亡扱いすることが決まり、反乱は様々な疑問を残しつつ終了する。
反乱が終わったリィアの首都で、シェールはフォンティーアから勧誘され、セラスも共に剣技の修行でリィアに残ることになる。シェールは元上級騎士隊筆頭代理のラディオからザミテスとティロの行方について問われ、ティロが重度の薬物中毒であったことを知る。シェールはラディオにティロが生きていることだけを告げ、ティロについての資料をもらうが本人の供述とは異なる不可解な点があった。
〇「探求編」あらすじ
反乱から3年半、リィアに落ち着いたセラスの元にキオン・スキロスを名乗る謎の青年が現れる。彼はフォンティーアとシェールに会わせるよう要求し、クルサ家に連れて行くと彼の正体が4年前に失踪の末に死亡扱いとなったリィアの第二王子のフォルス・リィア・ラコスであることが判明する。
フォルスはシェールを脅して再度失踪したティロについて調査をすることになった。互いのティロに関する情報を交換し、更にティロに縁のある人物から詳しい話を聞き出すことになる
上級騎士時代の話をしにゼノスがシェールの元を訪れ、フォルスと再会してティロが生きていることを知る。ゼノスはティロが左腕で剣を持っていたと証言し、右手で持っていたはずだというフォルスと見解が食い違う。他にも様々な食い違いなどがある中、ゼノスは反乱の前夜、ちょうど軍本部に放火される直前にティロと会っていたという。ゼノスはティロを止められなかったことを後悔していた。
後日ビスキからシャスタがやってきて、ザミテス殺しに協力したと思われるリオを伴って聞き込みが始まる。シャスタとリオは予備隊でのティロの様子を話し、これまでわかったことなどへの矛盾点を指摘する。更にシャスタは再度ティロを捜索したいとフォルスに願い出る。
一通り話を聞いたフォルスはティロの出身地だけでも確定させたいと思い、資料にあるティロが捕らえられたとされるビスキの警備詰所へ行く。そこでティロを取り調べた監察官に会って当時の様子を聞く。特に新しい発見もなくリィアへ戻ると、エディアの災禍の被害者にティロ・カルディアという少年がいたことをシェールが発見していた。早速フォルスはエディアに調査へ向かうセラスについていくことにする。
〇「有明編」あらすじ
災禍で亡くなったとされるティロ・カルディアを探しにセラスとフォルスはエディアを訪れる。その道中でフォルスはシェールの詳しい素性と過去をセラスから聞かされる。その後フォルスは尋ね人が語っていた廃屋を見つける。彼の証言が嘘でないことを確信し、2人は首都へと向かう。
災禍からちょうど20年という年のため、街中では災禍にまつわる催しが多く開かれていた。フォルスは新聞記者という立場を使ってティロ・カルディアの遺族と思われるラティと接触する。彼女はティロの妹で、災禍でティロとその兄を亡くしていた。そして兄たちの死を受け入れられず後を追うように亡くなった母の話をフォルスにする。災禍での多くの悲しみを目の当たりにして、フォルスは衝撃を受けて体調を崩してしまう。
セラスの慰めもあり回復したフォルスは災禍という出来事を調べないといけないと思い、歴史資料館を訪れる。当時王室の女中筆頭を務めていた館長のステラからフォルスとセラスは当時の話を詳しく聞く。その中に「姉と共に行方が知れなくなった王子の従兄弟の少年」が登場する。尋ね人の特徴が一致し、また彼が尋ね人である場合不可解な点の説明がつくと考えたフォルスは王室の家系図を開く。そこで彼の本名はジェイドで、剣聖デイノ・カランの孫かつエディア王家の名前を持ち、ライラという姉がいたことが明らかになる。
ジェイドについて調べることにしたフォルスたちはかつて彼が住んでいたと思われる、デイノ・カランの公開稽古が開かれた闘技場がある区域にやってきた。そこで犬を連れた男性に会い、彼がジェイドの父に師事していたことが明らかになる。彼によれば連れている犬はかつて彼が飼っていた犬の子孫だという。「昔飼っていた犬の名前」を偽名にされたフォルスは当時の犬の名前を尋ねると、男性はスキロスとキオンだと教えてくれた。
ジェイドと上級騎士だったティロが完全に結びついたことで、フォルスとセラスは彼が何を思ってリィアで剣を持っていたのかに思いを馳せる。災禍の際に港の端から端へ走ったという話を思い出し、再興されたエディア港を歩く2人の前に独り言を話す不審な男が現れる。彼こそ尋ね人のティロことジェイドであった。
薬漬けで世捨て人同然になっていたジェイドは2人にティロの母親に会った話をし、フォルスを姉の埋められている場所へ連れて行き、当時の詳細な話を聞かせる。しかしビスキへ渡った経緯やトライト家を全員殺したことについては口を開かなかった。このまま野垂れ死ぬ覚悟であるジェイドをフォルスは説得し、一度首都へ連れて帰る。
その夜、フォルスから逃げようとしたジェイドはセラスに捕まる。セラスはジェイドの中の憎悪が想像以上に強かったことを知る。ジェイドは立ちはだかるセラスから逃れ、姉の埋められている廃屋までやってくる。そして全てから逃れることを決め、空を仰いだ。
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