性別の価値とはなんだ
男性は狩る。女性は守る。
そんな価値観は古いと言われ始めている。
しかし、子を産むことができるのは女性だ。
女性は、誰の子を産むか選択権がある。
そんな文言をみかけた。いや、その通りだろうな。
で、さかのぼると、平安のころは、女性によって選ばれることが大事のような価値観があったようだ。今はどうだと言われると、なんだか、やっぱり女性が選んでいるんじゃないかとは思う。
自由恋愛というもののなかにあるのは、人に選ばれるための競争だ。好かれるために、一緒にいられる人間であるために、いかに好条件になるかの競争だ。物件なんて言い方をされるあたり、男性にとっての競争なんじゃないかと思う。
否定するところはない。というか、思い付かない。
ただ、愛って、そんな条件づけで決まるもんなのだろうか。
人間性ってやつは、生活に使えるかどうかのものだったのだろうか。
どうも、現代というやつは、経済の交換価値というものに毒されているような気がしてならない。
トレードオフで、リターンがあるか。リスクヘッジをして、ゲインをいかに残すか。
付き合う人をそんな視点で選んでないか?
価値観の違いは生き方の違い。違うからこそ、意外な発想があって、生活に変化が起こる。
利益を求めると、そこに残るのは自己ですらない。
飢えだ。
満たされるのは心ではなくなる。数字の上でのプラスしか残らない。
人の幸福を、数字に投影するのは、飢えを加速させるだけだと、そう思う。
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