第42話 買い食い

ルナとナーガが花を見て回っている間、サヤたちは何をしていたかというと…




サヤ「ここのパン屋さん美味しそうだよ!食べていかない?」




街でお忍びデートをしていた。




レド「確かに…美味そうだな。買い食いしていくか?」




サヤ「ありがとう!私このサンドイッチにするね。」




レド「あっ…俺それにしようと思ってた…」




しばらく黙った後、サヤは満面の笑みで言った。




サヤ「半分にしよう?お兄さん、このサンドイッチください!」




「はいよー。サンドイッチ三百円!だけどカップル割で二百円でいいよ!」




周りにカップルと言われるのが久しいため、少し照れる二人。




レド「感謝するよ。二百円ちょうどだ。」




お金を払い、二人で食べ歩き始める。




ハムと卵がたっぷり詰まったサンドイッチをほおばり、思わず唸る。




サヤ「はにゃあ~…美味しい…!」




レド「王宮の料理人にしたいくらい美味いな。マヨネーズが絶妙だ…」




あっという間に食べ終えてしまった。




グゥゥ~…




2二人のお腹が鳴る。




サヤ「…もう少し見て回る?」




レド「…そうだな…まだ腹も減ってるし…少しだけな?」




その後も、二人は充実したお忍びデートを楽しんだ…




城への帰り道、ルナたちと合流。




すると、ルナがサヤに抱きつく。




ルナ「ん~、サヤさん!この機会を設けてくれて本当にありがとうございました!ナーガとも、うまくいきそうです…」




サヤ「ルナ様…苦じいでず…!」




そこへナーガが急いで走って来た。




ナーガ「お姉様、サヤ様が苦しそうにしていますよ!」




ルナ「あら、失礼。でも本当に感謝してるんだもの…レドも、協力してくれていたのでしょう?感謝しますわ。」




二人に向けてお辞儀をする。




レド「いや、全部はサヤの作戦だったからな。俺はそれに加わっただけであって…」




サヤ「いいえ、レドがいなければできないことでしたわ。私からも、お礼を言わないとね。」




サヤもレドに向けてお辞儀をする。




レドは少しこそばゆそうに…




レド「これはまいるな…」




ナーガ「ふふ…レド様、二人の女性に言い寄られてますね。モテモテです。」




ルナと共に、ナーガも冗談を言えるほど変わったようだ。




サヤ「ルナ様、ドレスはどうなされたのですか?」




ルナ「ドレスはね…三週間後に完成する予定なの!それまで私もこちらに滞在するわ。」




私も!とナーガも手をあげる。




ナーガ「今度はサヤ様とお姉様、私の三人でお茶会しませんか?」




ルナ「まぁ、いいじゃない!私は賛成よ。」




二人の熱い眼差しがサヤに降り注ぐ。




サヤ「…私も賛成です!」




三人でお茶会の時間を取り決めた後、その日は解散した。

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