チートTS転生して癖の強い勇者パーティーに入り魔王討伐したけどまさか今度は魔王パーティーにジョブチェンジするなんて聞いてない!

ちーずけーき

第1癖 癖の強い勇者パーティーが魔王パーティーを倒すまで いち



このレズブレンド大陸には二つの制覇があり魔界と人間界でそれぞれの代表たちが集っていた。人間界を代表する勇者パーティー、魔界を代表する魔王パーティー。だがしかし、悲報かはたまた朗報か、勇者パーティーは一癖、いや一癖どころではないほど癖が強かった。しかも脳筋パーティー。まず勇者パーティー、リーダーの【勇者】クラウス・ベルチェ・メラトリー。大国メラトリーの王家出身で勇者であり、強いし品性高潔、十全十美、あとクソモテると周りからはそう評価されるが実際、裏の顔としてめっちゃ飢えてるひもじい。次に【狂戦士バーサーカー】リカルド・デビィ・グスリア。悪役貴族で性格が悪い、顔と力しか取り柄がないと言われてる、が実際はそこまで悪いことはしてない、意外なことに愛人もいないし罪もたいして犯してない。それと料理もできるし家政婦スキルが異常に高い。次の次に【暗殺者アサシン】カイト・クロス。無口で顔は一見冷酷なイメージを抱かせる。そういう冷酷系なイケメンが好きな女性からはめっぽうにモテる。パーティーでは可愛い動物大好きで無口なのはほぼポケーとしてて話を聞いてないからである。次の次の次に【魔剣士】アーサー・グリモア。素性は不明、常にローブと仮面を被っている。一言で脳筋に尽きる。あと俺の唯一のフレンド。次の次の次の次に【聖女】リゼロワ・コルネ・ブランシュ。美少女、あと貧乳。すぐ切れて唯一パーティーの癖の強さについてけない人。キレやすいから寿命が結構縮んでると思う。最後に俺、【魔法使い】リリア・ジェノン・べステア。外見は超絶美少女、魔王を倒すとそのパーティー全員に不老の肉体を得れると言われ加入した。前世は現代の童貞オタクくん。多分パーティーの中で強さは中の中。以上が勇者パーティー一行だ。さて、今は突然だが俺達は魔王パーティーの控える魔王城に居る。しかも門の前にでーんと立っている。ゲームとかだと壮大なラスボス戦とかで流れるBGMが流れているだろう。だが残念なことにいま流れているBGMは我ら勇者パーティーのリーダー。クラウスの泣き声だった。



「うわ〜ん、お腹すいだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛。オークでもコカトリスでもシーラカンスでもなんでも良いから食べたい〜〜〜」



「おい、一つだけモンスターじゃねぇの混ざってるぞ。クラウス、おめぇそれ食ったら俺等纏めて捕まるぞ。流石に国宝の幻魚食うのはヤベェって」



「お〜い、リカルドさん、あっちにUF浮いてます!」



「んなわけねぇだろ」



「...‥浮いてる」



「おい、虫取り網で取ろうぜ!"堕ちろ"」



俺の装備、【ザ・今は夏だぜ、楽しもう!】に付属している虫取り網で魔法で落としたUFをキャッチする




「おいおい、マジかよ。それ俺のラジコン」



「オメェ等、早く魔王城入るぞ!この先に魔王パーティーが居るからな!」



「リカルドぉぉぉお゛な゛か゛す゛い゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」



「...‥」




UFのラジコンをアーサーと取り合い横ではリカルドにクラウスが泣きつき、その横の横ではカイトがぽけ〜としてる

一言でカオスに尽きる




「うっさいわね!」



突然リゼロワが切れ散らかす。それを見た俺を含めて以下五名は溜息を吐いた

またこれだよ、リゼロワは

寿命縮むよ、すぐ怒るとせっかくの美少女人生終わるよ




「リゼロワ、すぐキレると早くババァになっちまうぜ?」



「うっさいの、リリア!」



「りぜろわ、すぐきれるからりりあ、いってもむだだよ。それよりごはんつくって」



「ヤベェ、クラウスがお腹空きすぎて語彙力低下している!」



「おにぎり、食う?」



「かいとありがと」



むっしゃむっしゃとクラウスがカイトに貢がれたおにぎりを頬張りカイトがどこから調達したのか保存肉を食べている

クラウスが小腹を満たすとめっちゃだるそうな顔から物語に出てくる勇者のような顔になった



「では、皆の者、魔王を倒しに行くぞ!!!」



「ジョブチェンジはっや」



「さっきまでの素のクラウスどこ行った?」



「知らね」



「だね」



「...‥?(何が?)」



リゼロワはムスッとし、カイトはまたもやぽけ〜としてリカルドはため息を吐いている。そして俺とアーサーは殴り合い...もとい戯れながら魔王城の最上階の重々しい扉を開けた



うん、なんかこの魔王城臭い






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る