コデイン治療インドハシシチャイ
おれは腐れコデイン(日本で市販されている麻薬。大量に飲むと身体の中でモルフィネに変化する。効果は弱いが禁断症状はいっちょまえ)治療のためにインドハシシ治療のため旅に出た。中流階級のガイドにヤクのありかを聞く。「オーマイガー!そんな事を言う日本人始めてよ。今インドでは強いドラッグが流行ってて…」おれはホテルに着く。目の前にたむろすタクシー運転手に麻薬のアイズ。交渉するのもうっとおしく、おれはボッタクリ金額を提示する。下衆な笑いの運転手がタクシーを出す。オレンジの袈裟を着たみすぼらしい坊さんからハシシを入手。そこから運転手は「セックス・シティー」と歌うように言っておれを街角で降ろす。薄汚い小僧が得たいの知れないヤクをおれに嗅がせる。おれは半ば意識喪失状態に陥り、ホテルまではってたどり着くとベッドに横たわる。身体が宙に浮いたり静んだり、おれの体の中のコデインは切れている。おれは何も出来ず、浮いたり静んだりを夜通し繰り返した。一晩経つと昨晩の事が意識に無い。街にでて露天のチャイで僅かな眠剤を飲み、この治療の旅は失敗だと感じ、コンピューターの発展しているこの国で新たな飛行機乗車券を手に入れ空港に向かう。空港でパスポートを出すとインチキ野郎が、おれのリュックをアサリだし、音楽プレイヤー用電池を没収し「待ってろジャップ!」おれは震える禁断症状でイスを並べて横たわる。二時間経つと、たまたま旅行帰りの日本人ガイドがおれのいきさつを知り、インチキ野郎からパスポートを取り返してくれた。そうしておれは震える体で飛行機に乗り16時間の禁断症状旅行をするはめになった。その後おれは親切な日本人ガイドに謝礼の手紙をだす。〜…インチキ麻薬で地獄を味わい、眠剤をチャイで飲んだっけ…タクシー運転手の下衆な顔…薄汚い少年の真っ黒な目…露天のチャイとかそんなんの…〜おれはガンジスにたどり着く時間では無かったと知る。三十年前に…
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