最終部
私は出発するためにここにいる…
もうこの街にジャンキーは居なくなっていた
ニューオリンズは死んだ博物館のよう…
古株のジャンキーは絶対にゲロをはかない
ゲロをはいたらジャンキーコミュニティーには二度と戻れないと細胞が知っているのだ
警察はヤク切れのジャンキーの目の前にヘロインカプセルと小遣い銭をだし密告者にさせようとする…「リー考えてみろよ。お前がどんな連中と付き合ってるか分かってるだろ。俺たちに協力すれば、こうしてヤクとポケットマネーも渡せるんだ。お前は誰が売人か私達に知らせるだけだ…よく考えろ…」
そんな勧誘をされる前に目の前のヘロインを見た瞬間に進んで協力者になるガキもいる。しかしそいつが密告者というのは必ず分かる。そして分かったが最後ジャンキーコミュニティーからヤクを手に入れる事は二度と出来ず、使えなくなった密告者は警察に逮捕される…これが麻薬世界であり、ジャンキーは利用されるだけ利用され、刑務所かヤクを求めて街を彷徨う生ける屍になる。私は出発するためにここにいる。ヤクに縛られるのは出発の準備段階であり目的地ではない…キップを手に入るための手段であり麻薬という生るためのゾーンから新たなインターゾーンへ出発する…その為には麻薬を経験し止める事…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます