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  • 孕み菩薩への応援コメント

    コメント、失礼します。

    知る人ぞ知る昭和の奇譚文学、池田得太郎の「家畜小屋」を彷彿とさせる作品です。主人公は負の感情の塊のような存在で、有り体に言えばほとんどの読者からまず共感を得られないだろうと思われるタイプのキャラクターなんですが、あえてそういう人物を語り手とし、およそ理解も擁護もしてやれそうにない醜悪な行動を徹底させることで、まさにそんな人間からしか出せない、人間の根源的な叫びを引き出すことに成功している――と私は読みました。これが道徳家で容姿端麗な主人公だったら、ラストの展開はただの喜劇か、ありきたりな悲劇にしかならないと思います。

    今日ではあまり用いられない語彙・漢熟語を縦横無尽に駆使しての、独特の擬古典的な文体も興味深いですが、何よりもこれだけの情念を文章化しきったというその力量には敬服します。拝読中など、文字そのものがうねって盛り上がって、なにやら意志を持った塊となって蠢動しているような錯覚すら覚えました。

    よろしければ、いずれまた他の作品も読ませていただければと思います。とりとめのない感想、ならびに長文失礼いたしました。

    作者からの返信

    湾多珠巳 さん
    御清覧とコメント、ありがとうございます

    私のごときゴキブリ・アマチュアが大家と比せられてしまいますと、ありがたいを過ぎて恐縮してしまいます

    主人公の造形およびその痴戯につき、やや過大評価を受けている感もありますが、ほぼほぼ御推察の通りで、私のねらいの肯綮をぶち抜いておられ、はては御慧眼に感服する他ありません

    さて、恥識らずにも私は、本稿の他にも愚作を供覧に呈しておりますので、それらも読んでいただければ幸せです

    感謝

  • 孕み菩薩への応援コメント

    読ませて頂きました。
    妙にリアルな質感で、主人公の狂気じみてもいる飢えが描かれていました。
    正直読んでいて鳥肌が立ちました。凄いと思います…
    果たして彼が見た首無しは現だったのでしょうか、愛に対する飢えが呼んだ幻だったのでしょうか。私には未だ言葉に出来ないのが悔やまれます。
    素敵な作品を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    主宮 さん
    御清覧とコメント、ありがとうございます
    此度は御企画に受容れて頂きまして、感謝満腔です

    感謝

  • 孕み菩薩への応援コメント

     ぶざまさんの作品を読む度に、この狂気と自意識と自嘲と絶望と慟哭と怪奇と高貴と神学と博学とニヒリズムと暴力的な生命力とが絶妙なバランスで練り込まれ叩き上げられた悪魔武器のような文章は、ぶざまさんにしか書き綴ることのできない唯一無二の業物だなあと思います。
     自分には容赦なく斬られることしかできませんが、ものを知らないこの愚か者の返り血が糧になるのならば幸いです。ひとつ、よしなに。

    作者からの返信

    椎葉伊作 さん
    御清覧とコメント、ありがとうございます

    過大評価です。椎葉伊作さんからは毎度過分な御評価を頂戴し、度度恐縮する次第です

    感謝

    編集済